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森とテラス

水際のロッジ」は、松野町町営だった「旧 森の国ロッジ」をリニューアルした森林リゾートホテルです。


なぜ、「水際のロッジ」と改名したかというと、
四万十川源流の素晴らしい清流 " 目黒川 " のすぐそばに佇んでいる素敵なホテルだということをお伝えしたかったからです。

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2020年3月20日、コロナ禍でのOPENを迎えた水際のロッジ。

緊急事態宣言を受けてOPEN2週間後に休館という憂き目に逢いました。

でも再OPENした夏には連日満室で溢れかえり、、、

すごいポテンシャルを秘めているホテルです。


この1年間、そんな紆余曲折を経て、もっともっとこのホテル、

この滑床渓谷の素晴らしさを知ってもらいたい。

そう思うようになりました。



『水際感』をもっと体感してもらいたい!!


そんな想いを込めて、この度ロッジの前にウッドデッキテラスを創りました。


その名も、

 ORiGaMi TERRACE

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水際の穏やかな風のなか、ひとひらの折り紙がひらひらと舞い降りる。

そんなイメージをカタチにしたテラスです。



プロデュースしてくれたのは、同郷マブダチのゼンちゃんこと、

Zenjiro Hashimotoさん。

庭師の業界で世界チャンピオン、シンガポールのあの有名なボタニックガーデンのプロデュースにも関わった、

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ボクが心からリスペクトする、すごい人です。



そんなゼンちゃんに森のランドスケープの相談をしながら、ボク自身もチェーンソーの扱い方を習ったり、木のことを教えてもらったり、、、

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いつも木や土に触って生きているゼンちゃんだからこそ、深い洞察力やインスピレーションを示してくれます。




消えゆく巧みの技


ORiGaMi Terrace のメインデッキは5m x 5mの杉の板張りです。

土台の上に100枚の杉板をインパクトレンチで打ち込んでいきます。

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この100枚の板、すべて表情が違うんです。

板の表裏、上下、色の濃さ、幅の誤差、、、すべてを見極めながら、

1枚1枚、愛情を込めて丁寧に貼っていきます。


板と向き合いながら、ひとつずつ丁寧に見極めて、微調整。

根気とエネルギーの要る本当に大変な仕事です。

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微妙な木の表情や質感と向き合いながら、巧みの技術を鍛える大工さん。




一方で、最近の多くの若い大工さんは、現代工法のプラや合成木材の組み立て作業が主たる仕事だそうです。

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プラスチックのパーツをただ組み立てるだけの、まるで”プラモ職人”のようだとゼンちゃんは言います。(企業でいう”指示待ち人間”かな)


与えられたプラスチック素材を、説明図(マニュアル)の通りに組み立てていく。

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ここからは、新たなクリエイティビティは決して生まれない気がします。

なんだか残念だなぁ。


この職人の世界観、巧みのレベルが失われつつあるのは、

食の世界にも通じることかもしれません。



森とすべり台

常に現場で最高の完成品を求めて、計画的かつ衝動的に作品を創り上げるTEAM Zenjiroだからこそ、サイコーにステキなアソビバができました。

それが、森とすべり台!です。


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