ホス狂新米夜職ちゃん

幸か不幸か

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最近の記事

結局選びとってしまうこれが、恋や愛や綺麗なものだったらどれほどよかったか

    • 担当のまつ毛|エッセイ

      最近、担当のことが好きすぎて困っている。最近、というかここ2か月ずっとそうなのだけれど、日に日に好きが増している。そこで今日は、いま一度担当の好きなところを見つめ直してみたいと思う。 私は担当のどこがどんなふうに好きなのだろう? と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは彼のまつ毛。隣に座って横顔を見つめていると、密度の高い濡れたようなまつ毛にいつも見惚れてしまう。彼の目元が切ないのは、あのまつ毛のせい。切ない視線というものは蠱惑的で耽美だ。 私は担当の顔が、死にたくなるほど好

      • この人と一緒に幸せになりたい、よりもこの人と一緒に不幸になりたい、を大切にしてしまう

        • 出会いも別れもすべて私が決めること、それってなんだかとても寂しくて、だけれど当たり前だから受け容れるしかないこと

        結局選びとってしまうこれが、恋や愛や綺麗なものだったらどれほどよかったか

          正しさと幸せ|エッセイ

          店休日はぱたりと連絡が途絶える担当、店休日にもマメに連絡をくれて店外デートをしてくれる担当、どちらと一緒にいる方が幸せかなんて、頭ではわかりきっている。 なのに、積み上げてきた時間と費やしてきたもの、それらが私の足を重く引っ張って、依存と執着が手放せない。 私が彼と過ごした時間のなかに、本当のことはどれほどあっただろう。ひとつでもあったなら、と思ってしまうことさえきっと強欲で、たぶん、そんなものはひとつもなかった。彼が私の方を向いていてくれた時間も、その瞳はきっと、どこか

          正しさと幸せ|エッセイ

          アフター帰り、女の子たちが眠る送りの車内で流れる有線、Galileo Galileiのクライマー

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          眼差しまでは偽れない

          眼差しまでは偽れない

          好き嫌いではなくて依存と執着

          好き嫌いではなくて依存と執着

          担当が夢に出てきた、店外で行くお店の位置情報がLINEで送られてくる夢だった。寝ぼけていて一瞬現実かと思ったけれど、担当からのLINEはなかった。無駄に切ない寝起きだったな

          担当が夢に出てきた、店外で行くお店の位置情報がLINEで送られてくる夢だった。寝ぼけていて一瞬現実かと思ったけれど、担当からのLINEはなかった。無駄に切ない寝起きだったな

          担当ホストとの1か月|エッセイ

          担当ホストと出会って1か月と少し。開けたシャンパンは10本以上。スタートダッシュは完璧で、運良くラスソンまで聴けてしまった。ラスソンという言葉すら、最近まで知らなかったというのに。 先日はオールコールというものをやってもらった。オールコールとは、その日出勤しているホスト全員が自分の卓にきてどんちゃん騒ぎをしてくれるちょっと特別なシャンパンコールだ。担当にとってはホスト人生初だったらしい。私はその初めてがほしくて、半年後の目標を前倒しにした。眩しい笑顔を隣で眺められただけで、

          担当ホストとの1か月|エッセイ

          担当ホストとの出会い|エッセイ

          人生ではじめて、ホストクラブへ足を運んだ。最初で最後、たった一度きりの人生経験にするつもりだった。なのに、気づけばまたその場所へ足を運んでいた。こうして狂ってゆくのだという実感だけが確かに痛い。 そこで出会ったホストの彼は、私と同い年だった。これは夢かと疑ってしまうほど眉目秀麗な彼は、私と同じ煙草を吸っていた。眩しすぎるほどの顔面を前に、鏡月の緑茶割りを何度も何度も体内へ流しこんでゆく。お喋りに花が咲いてしまえば、もう何杯飲んだのかさえわからなくなった。彼らはプロだ。 ホ

          担当ホストとの出会い|エッセイ