はじめまして「鎖肛」

妊婦健診で?

いえいえ、妊婦健診は「元気いっぱいですね!ヨシ」太鼓判を押されていました。
ウメオの体温を測ろうとしたお医者さんが「お尻の穴で体温はかるんですが、穴がない・・」と。
健診では何もなかったじゃないですか?と聞くと、
エコーには映らないんですよ、と。

そうか、そういうものなのか。


お昼前に産まれて15分後には現在もお世話になっている総合病院の先生が救急車で登場。そのまま運ばれ、NICU入院。検査。

私は、お部屋で「お尻の穴 ない 赤ちゃん」とかいろいろ検索したと思う。そこで、初めて鎖肛という言葉を知った。
高位、中位、低位という、レベルがあり、合併症があるかもと。

夕方、夫から「明日の朝一で手術。」
そうか、手術か。意外にも私は落ち着いていた。
その代わり、実母が発狂していた。
また機会があれば書くが、母は完璧を求める人。
少しでも自分の理想から離れると崩れる。
母をなだめつつ、時間が経ち、助産師さんが現れた。

搾乳機ある?貸すから、母乳を出して!3時間おきね。
退院前には搾乳機と母乳を保存するパックを買ってきてもらってねと。
(退院は産後3日目でした。)

子どもが入院しても、母になったのだ。しっかりしなきゃ。
目の前に子供はいなくてお世話は出来ないけど、搾乳は必要。
周りで赤ちゃんが泣いているのに・・・・悲しい時間だった。
でも、子がいつか飲めるかも・・・と希望を持ち、搾乳した。
(腱鞘炎になるので、電動も検討してください)

助産師さんに心配されつつ、総合病院で立ち会った。
生まれたてなのにごめんね・・・と、見送り、手術は3時間で終わった。

「直腸と、本来穴があるべきところまで1cmでした。穴と違う方にも直腸がのびていたので、そこは縛っています。」こんなに小さいからで、そんな繊細な手術を・・・・先生ってすごいんだな・・・と。
血を見るのが苦手で医療系への道をあきらめたのに、我が子の手術の写真は見れる不思議。

鎖肛になる割合は5000人に1人。うちの県の年間出生数と同じくらい。
つまり県で1年に1例あるかどうか。
おつかれ、ウメオ。ありがとう、先生&スタッフさん。

怒涛の産後1日目が終わった。
(もちろん搾乳は3時間おきに続きます。)

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