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「ウミガメの死骸30匹超 久米島 漁業者が関与認める 刃物か、首などに刺し傷 - 琉球新報デジタル」を読んで感じた事🐢

昨日ネットニュースを見ていたら「ウミガメの死骸30匹超 久米島 漁業者が関与認める 刃物か、首などに刺し傷」というニュースが飛び込んできました。
ウミガメといえばワシントン条約に記載されている絶滅危惧種です。
環境保護に関するセミナーで聞いた話しでは、久米島は生活排水等により自然破壊が進み非常に困った状態におちいっていたそうです。そして環境に優しい石鹸等を使うなどの取り組みをして、ようやく自然を取り戻していきウミガメがやってくるようになるまで回復しました。そういった背景があるにもかかわらず何故ウミガメを駆除する必要があるのでしょうか?

ー琉球新報デジタル引用ー
《ウミガメが漁の網にからまることも度々起こり「漁師はみんな困っている」と頭を抱える。》
とありますがどの国も同じ問題があり対策してあります。
「アメリカがトロール網にウミガメ排除装置(TED)を付けて今では連邦州で法制化されており、なおかつ中南米諸国にもその使用を強制することができている。」
(インターネットより引用)
どうやらこの問題に対して「ウミガメ排除装置(TED)」は有効な対策のようです。

ー琉球新報デジタル引用ー
《久米島町の漁業関係者はアオウミガメが「踏んで歩けるほど増え過ぎている」と語る。海草を食べて天然もずくの生育環境を破壊し、養殖もずくが食べられる被害も発生しているという》
ウミガメは生きるために海藻やもずくを食べたりしますが、果たしてもずく被害はウミガメを大量に殺すほど深刻なのでしょうか?今日近所のスーパーで偶然にも久米島のもずくが大量にケースに並んでいたので買って食べたばかりです。

スーパーで大量に並ぶ「久米島産もずく」
記事をみた翌日に偶然買って食べた「久米島産のもずく」のケース

久米島の自然はせっかくウミガメがやって来るまでに回復したのですから、共生する方向へ舵を切ればと思います。そして工夫する事により問題が解決されウミガメとの共生は可能になると思います。ウミガメを目当てに来る観光客もいるでしょうし充分島に貢献する存在だと思います。

今回の事は動物愛護法ではどうなのでしょうか?
【愛護法による対象動物】
《愛護動物は人に飼われている「哺乳類、鳥類、爬虫類に属する動物」及び飼い主の有無にかかわらない全ての「牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる」をいいます。》
注意:動物の愛護及び管理に関する法律第44条

愛護法による対象動物は限定的でウミガメは対象外となります。生物多様性と言われているこの時代に愛護法による対象動物の見直しも必要ではないでしょうか?そして法的な罰則がなければ大切な命を奪ってもいいのでしょうか?生き物の命を奪う行為は法律以前の問題だと感じます。命を絶つのではなく循環させる事、それが本来の姿であり無限な資源を生み出す豊かな社会を作るのではないでしょうか。

琉球新報デジタル
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1550501.html

また、ウミガメはプラスチックゴミの被害にもあっています。プラスチックをエサと間違えて食べたり、網や釣り糸にからまり命を落としています。本当に被害にあっているのはウミガメの方かもしれません。
こちらの動画をご覧下さい。⬇️
ビーチに落ちたビニール袋を見つけた男性。中を覗いて、予想外のものを見つけた彼は呆然!

追記
久米島を訪れたのでウミガメの記事の件を地元のガイドさんに聞いてみました。するとウミガメを殺害したのはごく一部の漁業関係者だったそうです。琉球新報デジタルの記事を読んで詳細までわからず誤解していたのですが、基本的に島の人達はカメを大切に保護しているそうです。今回久米島を訪れ事実がわかったので本当に良かったと思いました。



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