2023年冬至図リーディング
12月22日12時28分、太陽が山羊座に移り冬至を迎えました。
冬至図とは(四季図について)
占星術では、太陽が牡羊座0°に入る春分を新しいサイクルのはじまりとして捉えています。
そのタイミングと、国の首都の経緯度でホロスコープチャート(以下チャート)を作った春分図は、その国の1年間の流れの予測に用いられてきました。
同じように蟹座0°・天秤座0°・山羊座0°を太陽が通過する時のチャート図を、夏至図・秋分図・冬至図として、3か月ごとの流れを読むことに用いられています。
春分図…太陽が牡羊座0°を通過する時のチャート。1年の始まり。1年&春分から始まる春の3か月予報。
夏至図…太陽が蟹座0°を通過する時のチャート。夏至から始まる夏の3か月予報。
秋分図…太陽が天秤座0°を通過する時のチャート。秋分から始まる秋の3か月予報。
冬至図…太陽が山羊座0°を通過する時のチャート。冬至から始まる冬の3か月予報。
冬至から始まる3か月は、春分から始まった一年の締めくくりとなり、成果を受け取り、次の新しい一年に向けて準備していくような時間となります。
2023年冬至図リーディング
起承転結「結」
冬至からの3か月は、いよいよ今年度のまとめとなります。
※個人的に4月から始まる「年度」というサイクル方式は、占星術的サイクルを活かしやすいと思います。
1ハウスは国民の状況を表すと言われます。
1ハウスの始まり(ASC)は春分図・夏至図と同じ牡羊座に戻りました。
秋分図のみASCは水瓶座でした。
「転」の時期を経て、「結」の時期が来ました。
春に蒔いた種は、今どのような実をつけているでしょうか?
下記はそれぞれ春分図、夏至図、秋分図について書いてます。
良ければ参考にして振り返ってここまでの歩みを振り返ってもらえたら嬉しいです。
国内の状況
国民の状況を表す1ハウスカスプ、アセンダントは牡羊座、火のサインで活動宮です。物事の発生は非常に勢いがある感じですが、それぞれの持続時間は短い傾向にありそうです。
1ハウスは国民の状態。
春分図、夏至図とともにスタート感の強い期間が続き、秋分図では少し小休止、冬至図では再度スタート感が強い配置になります。
1ハウスには月(国民・大衆)、木星(金融、宗教、保護と発展)が在室。天体ではありませんが、ドラゴンヘッドがあります。
※天王星(変化・改革・科学技術)は1ハウスの終わりにあり、5度前ルールを適用すると2ハウス在室となります。
木星やドラゴンヘッドもありイメージ的には良い兆しを感じます。
チャートルーラーの火星は9ハウスです。
9ハウスには離れていますが、国のリーダーをあらわす太陽、メディアなどをあらわす水星も在室しています。
国民の関心は、諸外国、外交やまた宗教関係、それにまつわる国のリーダーの発言、高等教育や哲学、精神世界などに向かいそうです。
火星と12ハウスの海王星はゆるくスクエアなので、ちょっとアクシデンタルな感じも。問題が起こってもうやむやになったり、問題自体が的外れのようなこともあるかもしれません。
太陽&水星は、1ハウスの月や11ハウス(議会、立法府、同盟国)or12ハウス(マイノリティ、慈善事業、密室)の土星と小三角の形を作ります。
5度前ルールを使用すると、土星が12ハウスとなり、海王星も12ハウスに在室してるので、国のリーダーも国民も、これまで目を向けられてこなかったような社会のなかのマイノリティなところへの慈善的な活動に、取り組まざるを得ないことがありそうです。
何かの団体などへの献身的行為は、内情はどうなのか何か犠牲的になっていないか気を付ける必要もありそうです。
土星とのアスペクトなので気楽な感じはありませんが、「後世に残して行きたい価値のあることは何か」、日本人としての「霊性」や「精神性」を大事にするために、そのあたりが根幹にあると良さそうです。
天王星と金星のオポジションも5度前ルールを採用して2ー8軸で見ます。
海王星が緩く調停しています。
経済は財政にテコ入れが起こり、結果的にそれが税金関係や社会保障などに多少良い兆しとして及ぼされる感じがします。
国民をあらわす月と巨大権力や根底からの変容などを表す冥王星(10ハウスは政府)がサインねじれのハードな角度となっています。
何か政府内に巨大で特権的な権力があって、そこで決まったことは表にはでず静かにじわじわ国民生活を圧迫、そんな感じもあります。
以前、スキャンダルなニュースが世間の話題に上がっている時に、大事な法案がしれっと通っていると聞いたことがあります。
ちょっと気を付けると良さそうです。
冥王星のサビアンシンボルは
山羊座30度
「秘密のビジネス会議」
共同体や社会の内部では受け入れられないような、集団の行く末のリアルなヴィジョンを持つ。集団内部に漏らすことなく、これまでの社会からどう独立するか考える。
集団のトップしか知らない情報がありそうです。
最後に気象ですが、ICやASCの状況を見ると気温も降水量もやや極端になりやすい感じがします。
寒暖差やドカ雪にはちょっと留意ですね。
冬至からの流れを活かすには
サビアンシンボルを用いて
ここからは個人がこの冬至からの流れを活かす方法を書いてみたいと思います。
※実際に一番活用できるのは、その方の出生図のホロスコープと冬至図を使って鑑定するのが一番ではあります。
***
まずは1ハウスの始まり
アセンダントのサビアンシンボルから
牡羊座19度
「魔法のじゅうたん」
景気の良いことでテンションをあげる。
「カラ元気も元気のうち」
自分自身をあおって勢いやパワーを取り戻していこうとする。
自分で自分のハートに火をつける。
【松村潔氏著 未来辞典より】
1ハウスには月、木星、ドラゴンヘッドが在室。
ここでは5度前ルールを適用して書いていきます。
先に書いたように国民をあらわす天体の月には、土星や冥王星が絡んでいるので、楽な感じではありませんが、1ハウスの状態は悪くはないので、自分で自分のハートに火をつけて頑張りどころです。
月のサビアンシンボルは
牡牛座1度
「清らかな山の小川」
自分の遺伝的、家系的資質が活性化して、生まれつきの資質にもっともふさわしい境遇に引き込まれる。自分の運命を受け入れることで大きな幸運や喜びがもたらされる。
<松村潔愛蔵版サビアン占星術より>
自分の才能や資質を活かし、舞い込んだチャンスを利用していくことがキーポイントとなります。
また月は木星と緩くコンジャンクション。
木星は拡大の星です。
木星のサビアンシンボルは
牡牛座6度
「渓谷にかけられる建設中の橋」自分の立場や居心地の良い自分の世界を守りながら、同時に外の世界に自分を開いていく。慎重に他者とのコミュニケーションを取っていく。慎重にそして堅実に、今までなじみの少ない新しいフィールドに触れることで、自分のさらなる資質の開拓が望める。
月は牡牛座では居心地が良いとされ、木星は古来より吉星と言われています。
また月は土星、太陽&水星と小三角です。
土星のサビアンシンボルは
魚座3度
「化石化された森」
本当に価値のあると感じ、さらなる発展をさせるべきだと感じる思想、体系、文化、物品などを風化から保護していく。
この度数を土星が通過するのは今回で3度目。これを最後にまた29年後あたりまでは通過しません。3度目の正直です。
本当に価値のあるものは何か、問われている感じです。
太陽は冬至の瞬間は毎年いつも同じ度数となります。
太陽のサビアンシンボルは
山羊座1度
「認識を求めるインディアンの首長」
ばらばらな意見をまとめて、統合する立場に立とうとする。
社会のなかで自分にふさわしい立場に立ちたいと願い、主張する。
水星のサビアンシンボルは
山羊座2度
「三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している」
勢力争いに巻き込まれて、信じている精神的な価値観が崩れていく体験をしても、休息せずに挑戦し続ける必要性を感じる。
太陽と水星は9ハウスにあり、水星はただいま逆行中です。
そして9ハウスには火星も在室しています。
火星のサビアンシンボルは
「借りた眼鏡をかけている子供と犬」自分の能力の限界を超えて、手に入れたことのない知識や教養を求める。
高い目標を持ちシフトアップしていきます。
9ハウスは遠方、長期的な動きのハウスです。
ここではない遠く、そんなキーワードを持つハウスです。学問、宗教、精神世界、見聞をひろげ、精神性を高めていく場所です。
この時期、学問的なこと、精神性を高める学び、霊性を高める学び、見聞を広げることはおすすめです。自分が本当に価値があると感じられることに取り組むと良いでしょう。
水星は1月2日まで逆行しています。何か今までに学んでいたことがあれば、学んだことを振り返り、自分の身体に落とし込んでいくのもおすすめです。自分が価値を感じている、後世に残していきたいものに取り組むことがおすすめです。
今までの価値観が崩れていくように感じることがあっても、めげずに目標に向かって取り組んでいくと良いでしょう。
月と冥王星はサインねじれのスクエアです。
牡牛座と山羊座は同じ元素の地のサインですが、今回は冥王星が山羊座30度、月が牡牛座1度になるので、角度的にはほぼ90度です。
冥王星のスクエアは強制的に変化させられる感じもありますが、同じ元素なので通常よりは柔らかな効果になるかなと期待しています。
変化に関係するもう一つの天体、天王星は2ハウス、オポジションに金星があります。
天王星のサビアンシンボルは
牡牛座20度
「雲を作り運び去る風」
周囲の環境から得られる印象を正しく受けとり、自分の進路に対する正しい回答を手に入れる。
金星のサビアンシンボルは
蠍座21度
「職務を放棄した兵士」
社会の習慣や常識に反抗しても、自分の中で固まった意思に忠実に生きようとする。
自分の持つ本能や才能を変革して大きな成長を望みたい感じがあります。
常識にとらわれず、自分が感じる環境の印象から、新たな金銭の収入方法を考える。
拡大の星である木星は、12月31日に逆行を終え、水星の逆行は2024年1月2日に終了、天王星は2024年1月27日に逆行を終了します。
小惑星を除き、2024年1月27日から4月2日まで全惑星順行となります。
1月21日には冥王星が2回目の水瓶座入りをします。
世間の物事は、風の時代に向けてスピーディー変化していきそうですが、今回の冬至の月は牡牛座。
焦り過ぎず、自分の個性を活かして、自分の立場や居心地の良い自分の世界を守りながら、それと同時に外の世界に自分を開いていくと良いでしょう。
自分の内側にある才能や資質をもう一度見直し掘り起こすこと、そしてそれを信じること。
本格化していく風の時代を歩くために、自分の身体に備わっている感覚を研ぎ澄ませて進むべき方向を感じてみること。
慎重になりながらも、今の状況を活用して、元気に前向きに進んでいくのが、大事な三か月となりそうです。
最初に書いたように冬至からの3か月は、締めくくりの3か月です。
2023年の春分ころまでを振り返って、今、自分が本当に価値があると思うものは何か、一度ノートに書いてみるのもおすすめです。
お読みいただきありがとうございます。
星読あかり
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↓こちらは冬至12月22日の記事です。
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