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まろ
2015年6月11日 01:46
日常の匂ひが風に運ばれて時間の止まる楽園永久に
2015年6月11日 01:45
楽園の青空に舞ふ金糸雀忘れ難きは鳥とて同じ
2015年6月11日 01:44
目の前の女を強く抱き締めて朝飯を食む晴れ渡る空
ドリンクを手にした女朝帰り男も籠をそつと手放す
2015年6月11日 01:43
朝焼けの海に揺蕩ふ白き舟男の傍に空の鳥籠
2015年6月11日 01:42
月の晩籠を片手に舟に乗る波に揺られて鳴く金糸雀
2015年6月11日 01:41
楽園を一人出てゆく夜明け前君が残り香抱き締めてみる
2015年6月11日 01:40
鳴き方を忘れた籠の金糸雀楽園の空舞ふ日夢見て
2015年6月11日 01:38
楽園が思ひ出になるその日まで寄せては返す波の如くに
2015年6月11日 01:33
金糸雀買ふて渚を歩くとき満天の星夢の如くに
2015年6月11日 01:32
楽園に着いて最初に見たものは籠で売らるる金糸雀かな
2015年6月11日 01:31
楽園を探す二人が歩む道絡めた指が教へるといふ
2015年6月11日 01:30
夕焼けで照らさるる海宝石の如く絢爛二人で歩む
2015年6月11日 01:28
楽園はあそこにあると言ふガイド別料金とその手が教ふ