隠しアンテナによるスモールセル基地局の普及を

現在、日本国内で普及が進んでいる通信規格である5Gは、周波数が高いため1つの基地局からの電波が届く範囲が限定されてくるというデメリットを抱えている。これを解決するため、携帯電話会社各社は、小型の基地局を多数設置する「スモールセル」という考え方に基づいた基地局の整備を行っている。

そしてこのスモールセルは、基地局を小さなモジュールにでき、それを目立たないように各所に設置できるというメリットを持っている。

例えば、NTTドコモはガラス面にモジュールを貼り付け、建物の窓などを基地局として使用できる技術を開発し、ソフトバンクは広告看板などの中に埋め込んで基地局化できる技術を開発した。

これらの技術を用いることで、特に都市部では景観を損なうことなく大半の場所が5G通信に対応できるようになるはずである。

建物の少なくなる郊外や地方では、漏洩同軸ケーブルなどを用いることで、やはり景観を損ねずに5G通信に対応することができるのではないだろうか。

様々な場所に隠されたアンテナが活躍することで5G通信網が機能していく。

これが5G時代の街のすがたなのではないだろうか。

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