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京都の郷土料理 しば漬けを作ってみました。

夏の間に作りたいな〜、と思っていた私の大好物のしば漬けを作ってみました。材料は茄子とキュウリ、赤紫蘇と塩だけです。
茄子や紫蘇についた乳酸菌を発酵させるという、わりと本格的なやり方ですがとても簡単◎
今回はしば漬けの簡単な作り方と歴史や赤紫蘇のエピソードをまとめてみました。

しば漬けの名付け親

しば漬けの名付け親は平清盛の娘で安徳帝の母、建礼門院徳子様です。
平家は壇ノ浦の戦いで源氏に敗れると、安徳帝は祖母の池禅尼とともに海に身を投げますが、徳子は逃げ遅れて源氏に捕まってしまいます。
その後、平宗盛・平時忠らと京都に護送され、宗盛は斬首、時忠は配流となりましたが、徳子は罪に問われることはなく大原の寂光院で一門の菩提を弔いながら過ごしました。
大原の村人たちは徳子様を元気づけるために夏野菜で紫蘇のお漬物を献上し、それを徳子様がいたく気に入られしば漬けと名付けたそうです。

大原の人たちの優しさに胸が暖かくなりますね

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大原の紫蘇はチベットの紫蘇と同じDNA⁉︎

赤紫蘇はチベットの原産で、奈良時代に仏教などと共に日本に渡ってきました。その際に、紀州の高野山に渡った紀州系赤紫蘇と、京都の大原に渡った京都系赤紫蘇に別れました。
京都系の赤紫蘇は漬物の色付けや食用として使われ、今もチベットの原種と同じDNAを持っていることが研究で分かったそうです。
紀州系の赤紫蘇は薬用として薬種問屋で栽培され、今も僅かながら残っているそうです。

紫蘇が日本に来るまでの道のりを考えるととてもワクワクしますね。

ローズマリーと同じ成分が入っているので、美容にも◎

実は赤紫蘇にはローズマリーに含まれるロズマリン酸という成分が入っています。
ロズマリン酸はローズマリーから発見されたポリフェノールの一種で、抗炎症作用、抗酸化作用があり、美容にも良い成分です。
また、集中力の低下を防ぐ、認知症を予防する、うつや不安を和らげる、アレルギー性疾患を和らげる、糖尿病予防、花粉症を抑えるなどと、嬉しい効能が多い成分です。
レモンバームやミント、タイムなどのハーブにも含まれています。

しば漬けの作り方

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材料 作りやすい分量
ナス 約200g
胡瓜 約100g
赤紫蘇 約100g
塩  約20g(私は赤紫蘇が少なかったので、塩を少なめにしました)

作り方

1 赤紫蘇を洗い水気を切ります。ナスと胡瓜も洗い厚さ5㎜程度の斜め切りにします。
2 ストックバックなどの入れ物に、紫蘇、塩、ナスと胡瓜、紫蘇、塩、サスと胡瓜の順番に重ねていき、最後は紫蘇と塩で覆う。
3 ストックバックの中の空気をしっかり抜きます。空気が入っていると、カビが繁殖してしまう可能性があるのでしっかり抜いてください。
4 上に重しを乗せて、一週間ほどおいたらタッパーなどの保存容器に移し替え冷蔵庫で保存します。

市販のしば漬けより少し酸っぱく感じるかもしれませんが、しば漬けは本来乳酸発酵させて作るものなので問題ありません。
ぜひ機会があれば作ってみてください◎












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