笑顔

毎日のように憂鬱な人生を終わらせたくなる。このまま生き続けたところで何にもならないから。どんなに楽しいことがあっても苦しいことが多すぎるから。人とうまく話せなくて生きていける気がしないから。自分の居場所がどこにもないように感じるから。

「笑い方が気持ち悪い」と、家族に言われた。その自覚はある。自分でも、自分の笑い声を聞いたり笑顔を見たりすると違和感を覚える。どこかぎこちなくて、「普通」ではないような、気持ち悪さ。

過去の写真を見返すと、かつては普通に笑えていたことに気が付く。うつになってから以前のように笑えなくなってしまったのだろう。友達と一緒に幸せそうに笑っている、数年前の自分。そんな写真を見ると、「普通」ではなくなってしまったのだという絶望感に苛まれる。

今までメイクをすることができないでいた。ようやく最近鏡のなかに映る自分の顔を見ても目をそらさなくなって、(あまり必要性は感じないものの)メイクの仕方を覚えようと思った。人と目を合わせられるようになったし、写真を撮られるのも自撮りするのもそれほど怖くはなくなった。

それでもやはり、うまく笑うことができない。どうやって笑うんだっけ? 愛想笑いばかりし続けているうちに、「自然な笑顔」というものを忘れてしまった。レンズを向けられてもひきつった笑顔にしかならない私。他の人みたいに笑えない。

どうしてみんな笑っていられるのだろう。辛いことがあっても堪えられるのだろう。私にはわからない。他の人に私がこんなに絶望しているのが理解できないように、私も他の人がどうして笑顔で生きていられるのかがわからない。いつか心の底から笑える日が来るのだろうか、来るとよいのだが。

追記 最近疲れ果ててしまっていて、何をするにも多くの時間を要する。文字を書くこともできなくなっているしまとまりのない文章しか書けなくなっている。そんな自分が嫌でなおさら死にたくなる。

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