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本の感想(篠田真貴子)

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ときどき、本の感想を書きます。それをまとめたマガジンです。
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#読書感想文

25年前に見えていた資本主義の未来|「文化資本の経営」|きのう、なに読んだ?

『文化資本の経営』は1999年に世に出た本だ。著者の福原義春さんは、1997年まで10年間、資生堂…

身体、心、考え、言葉 | 「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」(三國万里…

三國真理子さんは人気のニットデザイナーだ。編み物の本を出版したり「気仙沼ニッティング」の…

人生100年時代の社会に対する創意工夫 ("The New Long Life" 『LIFE SHIFT 2』リンダ…

リンダ・グラットン&アンドリュー・スコットの新著「The New Long Life」を読みました。2016…

この状況は私たちに何を問うているのか(「夜と霧」) | きのう、なに読んだ?

緊急事態宣言が出るのか出ないのかヤキモキしていた2020年3月末から4月上旬にかけて、「夜と霧…

名もなき家事の最たるものは(「名もなき家事に名前を付けた」) | きのう、なに読ん…

数ヶ月前、いつものように漫然とツイッターを眺めていたら、これが目に飛び込んで来て、思わず…

リーダーの行動は練習から(「0秒で動け」) | きのう、なに読んだ?

中竹竜二さん(日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター)と「ティール・ジャーニ…

『奇跡の職場』:「創意工夫にあふれた現場」には「徹底した規律」が必要な理由 | きのう、なに読んだ?

JR東日本テクノハートTESSEI、通称「テッセイ」という会社がある。東京駅の東北新幹線ホームで列車を整列して待っているお掃除部隊の会社だ。テッセイは、ハーバード・ビジネス・スクールの教材となり、CNN, NHK など内外のメディアに取り上げられてきた。清掃という3K(きつい、汚い、危険)の職場だけれど、透明性と従業員のモチベーションを引き出す仕掛けがちりばめられ、7分で新幹線を清掃する技術と明るいサービスが日々進化しているそうだ。 実際、何が起きているのか。ざっと概要はこ

世紀の音楽家バーンスタインが交流した二人の日本人(篠田真貴子)

「篠田真貴子が選ぶすごい洋書!」第9回 “Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making…

統計的正しさ、個人にとっての正しさ(「家族の幸せ」の経済学) | きのう、なに読ん…

「『家族の幸せ』の経済学」を読んだ。母乳育児や保育園の「効果」についてデータで検証した本…

『モモ』は傾聴とリーダーシップの書だった | きのう、なに読んだ?

『モモ』を久し振りに再読した。 『モモ』を初めて読んだのは小6の時。中学入試の面接の待ち…