夢の中のワイン

コロナワクチン接種後 
おおよそ24時間経ったところで 倦怠感がピーク
それ以降は
緩やかな上り下りを繰り返し 全体的には通常運転に向かう

日中は 子供のことは任せて
少し眠ったり
キッチンの収納を考え直したり
夕方 簡単な買い出をしたり

よいお天気だったので 私も家族と散歩に行きたかった

ご飯を食べ
皆寝ついた後は 体調は元通り
音楽を聴いたり 本を読んだり

養老孟司「唯脳論」を読み進める
1989年に著された本なのだけれど 今現在に於いても新鮮な風

自己言及性のパラドックス

ある 米国のSF映画を幾つか観た時
それらは 
これは夢か現実か といった 不確かな状況に登場人物たちを追いやるような設定だったのだけれど
なにか感触として 現実は善であり真であり
夢や虚構はよろしくないものとして描かれているように感じた
登場人物たちは 
必死に 真なる現実を見極め そこに戻ろうとしている
そう 感じた
私はふと
「胡蝶の夢」を想起した
現実か夢か
確かめようがないけれど ままいいか 
といった 明るい諦観
こうした感覚の違いは 文化的背景の違いかもしれない
と 想像してみる

ソ連映画 タルコフスキーの「惑星ソラリス」のラストでは
主人公は ソラリスが作り出した幻(?)の父親と抱擁する
絶望的なようで
本人が幸せなら それでいいのではないか とも思ったりする

人は
自分の夢の中で生きているのかもしれないわけで
まるで覚醒夢のように いくらか思い通りにもなるような
フラットな夢の世界を

そんなことを 考えていた

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