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星めぐり第7回|アーティストという活動は、上と繋がることだと僕は思っているんです(すさのわ)

星の賢者    星めぐり第7回目は、すさのわさんをお迎えします。島根県出雲市にある須佐神社の前で民泊「すさのわ」を経営されているほか、アーティストとして音楽演奏もされています。私とは共通点が多いので楽しみです。今回はオンラインで取材させていただきました。

すさのわさん経営の島根県出雲市にある民泊すさのわ

星の賢者    星めぐりの読者さまには、すさのわさんの記事を見たという方がいらっしゃるんですよ。「すさのわさんは、須佐神社の神主さんなの?」と勘違いしている方もいるのですが、違うのですよね。

すさのわ    妻のおじいさんが、須佐神社神職をしていたんです。神主だと、その神社の家系という感じだと思います。だから神主ではなく、須佐神社でお仕事をする人=神職だったんです。

おじいさんは熊本生まれです。須佐神社とご縁があったんです。若い頃、修行として一番最初の赴任先が須佐神社で、神職の仕事をここから始めたのです。

星の賢者    そうだったんですね!

すさのわ    民泊すさのわは、神社の目の前にあります。この家はもともと、妻のおばあさんが住んでいました。そこで須佐神社に赴任してきたおじいさんと出会い、結婚し婿に入ったという流れです。
おばあさんの一代前は町医者だったので、地元の人からすると、昔はここ医院だったよね!というイメージなんです。

最後までこの家に住んでいたおばあさんが亡くなった後、誰も住む人がいなくなったので、僕たち夫婦がそこで民泊を始めました。

民泊すさのわから見える長閑な景色

星の賢者    それもご縁ですよね。すさのわさんみたいに、見えない世界のこと、神さまのことをお好きな方がその土地に来たって。昔から見えない世界のことはお好きだったんですか?

すさのわ    いや、若い頃は全然興味がなかったです。見えない世界に興味を持ったり、出雲神話のことを地元の誇りだと思うような人は、当時は周りにいなかったですね。

僕は一回東京に出て、Uターンして地元に帰ってきました。そのとき改めて、神社の存在感、神社を大切に守ってきた地域の歴史というのを感じました。神社を拠点とした町づくり、昔から受け継がれてきた日本の伝統が、残っているんだなあと。そこから神社のことに興味を持って、古事記などの神話にも興味を持ち始めました。

星の賢者    私、すさのわさんのnoteを初めて読ませてもらったとき、感動しちゃったんです。どの記事も意識が開いていて、未来を見抜いていて、そうそう!わかるわかる!って。すごい人がいるなあと思っていました。

すさのわ    僕、自分が文章を書くのはなんでかな?と思ったときに思い浮かぶのは、若い頃、シンガーソングライターになろうと上京し、曲作りをしていた過去です。ノートにたくさんの想いを日々綴っていました。東京での10年間は、アーティスト活動をしていたわけですが、結局、アーティストという活動は、上と繋がることだと僕は思っているんです。どうやったら繋がった状態でいられるかな?いつも、上と繋がる自分でいようという意識がありました。

上と繋がる自分でいようというのが、僕がやりたいことのベースにあったんです。アート活動は、上と繋がり、何かと一体になりたいという活動だった。そこに土地の力、神話が化学反応を起こして、言語化されていったのかな~?と思うんです。

星の賢者    アートがベースで、そこから自然発生的に見えない世界に繋がっていったのですね!

すさのわ    こういうのって、生まれ持った特別な何かがあるから、ということではなく、誰でも目指せるやり方で、上と繋がっていける道だと僕は思っています。

須佐神社の拝殿

星の賢者    作曲、歌、ピアノ、あとギターも演奏されるんですよね。演奏のときも、作曲のときも、上と繋がっている感じがするんですか?特にどっちとかありますか?

すさのわ    今思い返してみると、歌っているときですね。自分の歌声で鳥肌が立つんです。自分で感動しているみたいに。自分の身体の波長とかを整えているんだろうなという感じがします。

自分が今ここにいる空間も震わせているような意識っていうのは、ずっとあったかもしれないです。歌うことで場を浄化しているんだと思うんですよね。そういう役目というか。

星の賢者    トーンニングという言葉がありますよね。音で心身の波動を整えていらっしゃるのでしょうね。
また倍音という性質を見ると、1つの音(周波数)を鳴らすと、実際は1つだけでなく、他の音(周波数)も一緒に鳴っている。誰かが発する波動は、誰かに共鳴していくと考えると、すさのわさんが発する高い波動が、共鳴によって場を浄化しているんだと思います。

歌声の波形を見ると、丸で囲っている部分の音を発声しているはずなのに、同時に大小の音の波があちこちに生まれて、他の音(周波数)も鳴っていることに気づく。音の性質であり、楽器以外にも人の話し声、虫や動物の鳴き声、風の音、雨音、波音などにも同じ性質がある。

星の賢者    もしかしたら、すさのわさんはもともとヒーラーさんのような性質があるのかもしれないですね。過去世でヒーラーをやっていたとか。

すさのわ    そういえば僕、ピアノを始めたのは30歳からなんです。その頃、なぜか無性にピアノを弾きたくなってきて、それで電子ピアノを衝動買いしちゃいました。キーボードの上に指を置くと、指が吸いつくような感じがあって、何時間でも指を鍵盤に当てていられるんですよ。ずっと触っていたい、懐かしいという感じがするんです。

僕はあまり過去世とか考えたりしないのですが、唯一あるとするとしたら、ピアノを弾いていたかもしれないです。ギターを弾いているのとはまったく違うんですよね。

星の賢者    30歳からピアノを始めたというのには驚きました!私も小さい頃からずっとピアノを弾いていますが、すさのわさんのYouTubeを見ていると、かなり弾いてきた人のフォームなんですよ。わかっていて弾いている人の弾き方。本当にピアノにご縁のある方なんですね。

すさのわ    ピアノとは、不思議な繋がりを感じていますね。 

ピアノ弾き語りをするすさのわさん

星の賢者    お歌でも、そういう懐かしさを感じますか?

すさのわ    ん~……歌はあまり感じないですね。

星の賢者    こういう質問をしたのも、すさのわさんはお声もすごく透明感があって、持って生まれたお声なんです。最初から意識が開いていらっしゃる声だなあと感じていました。
先ほど、「アーティストという活動は、僕は上と繋がることだと思っている」とおっしゃっていましたが、私これ思い当たることがあるんです。

私は、発声(ボイストレーニング)を勉強しているのですが、私は「声を出す」って魂を解放することだと思っています。しかも、封印されていた鍵が開くレベルで。

実際、私たちの喉には、普段の発声では使っていない筋肉……眠っている筋肉があるんです。がかかっている状態です。そこを正しい発声によって覚醒させ、鍵を開ければ、人間として魂の解放が起きるんじゃないかな?と私は予想しています。
つまり、覚醒して上と繋がりやすくなる。実際、変性意識にも言及して、発声を研究されている先生もいます。

上と繋がり、意識が開いて声が出る。発声というアプローチから鍵を開けて、覚醒・意識が開いて声が出る。どっちが先でもいいと私は思うんですよね。すさのわさんの場合は、上と繋がるのが得意だったのかな~?なんて思いながら、お声を聞いていました。

すさのわさん愛用のギター

すさのわ    去年くらいかなあ?求めていた声が完成したんだなと思ったんです。

星の賢者    ええー!!すごい!

すさのわ    若い頃は、職業としてのプロミュージシャンが夢でした。それが職業云々でのレベルではなくなってきたときに、自分の存在としての夢……自分がどう存在していたいか?というレベルでの夢は、ずっと続いていたんだなと気づきました。自分の出したい声を出すというのは、ずっと諦めていなかったのです。

それが去年辺りに、達成されたなと思うくらい自由自在になりました。インタビューをお引き受けしたときは、やっと自由自在になったこの声をどう使っていこうか?と思っていたときでした。

星の賢者    すごくいいタイミングだったのですね!実は私も、こうしてボイトレをしている最終的な目標は、魂を解放することなんです。魂が解放されたとき、声は自由自在になるのだと思うんです。実際、何かがパカッと開いたときに良い声が出ます。繋がっているんだなと感じます。

すさのわ    僕の声の歴史を振り返ってみても、魂の扉が開かれたり、開いていくメソードだったかもな?と思います。
歌をやり始めたときは、頑張らないと声は出なかったですし、堅さがあり、自由自在感はなかったです。その頃は自我も強かったなと感じます。自我の壁が自分の声とリンクしていて、声が柔らかくなるにつれて、自我も溶けていったという感覚があります。

星の賢者    自我の壁が自分の声とリンクしているって、すごくわかります。歌うことと、魂の扉が開かれることは繋がっていると直感するけれど、上手く言語化したり、論理化するのは難しいですよね。きっと多くの人が感じていると思いますよ。

すさのわ    民泊すさのわには、特殊な能力の人たちもたくさんやって来ます。僕の役割は、そういう人たちが集まれる場所、エネルギーを生み出せる場所にすることだと思っています。

僕は、霊的なものが見えるとかはありませんが、隣に歌と音楽があったので、上と繋がることが自然にできてきたのかもしれないと思っています。歌って本来、そういうものかもしれないですよね。

星の賢者    それはすごく思います。現代はどうしても、ショービジネスなど商業的なものに音楽があるので、音楽ってそういう世界のものだと考えてしまいがちです。だけど繋がるというところに、忘れちゃいけない本来の歌の役割があると感じます。古くはお祭りで歌ったりしているわけだし、繋がりはあったはず。

現代の音楽には、上と繋がっている意識がないというか、わざとなくしているようにも思います。上との繋がりが戻ってきたら、音楽表現はもっと豊かになっていくだろうなと思うんです。

民泊すさのわの近くを流れる川
ゆったりくつろげる客室

すさのわ    新たな形、本来の形に戻す……取り戻すといえばいいのかな?僕も歌とか音楽が、別の形に入れ替えられてしまっていると感じます。音とか波動はを持っていますが、その力が別の方向に使われてしまっている。恐らく商業的な音楽で、とても偏った使われ方をされていると思うんですよ。

星の賢者    商業的な世界だと、どうしても勝ち負けが出てきますから、上と繋がり、一体感を楽しむ本来の音楽の目的とは遠くなるので、自然と違和感が生まれるのでしょうね。勝ち負けがダメというわけではないのですが、その先に自分が見たい景色はない気がする。

すさのわ    少しずつ外で歌える機会も戻ってきて、他の場所でも歌ってみましたが、自分が歌う場所じゃないな、何かが違うなという感覚を得ることがありました。このすさのわという場所で歌っているほうが、自分の歌をうたっている感じがするんです。
基本、この場所で歌おうと思っているので、この前、新たに庭にステージを作ったんですよ。

星の賢者    そうなんですね!

すさのわ    すぐ横に摂社があるのですが、参道にいる人には聞こえるくらい真横に作りました。自分はそこで歌おう。それが僕自身の歌うということと、場所的にもヒットしている。これについても、本来の歌の意味を取り戻すという活動なんだろうなと思います。

地域から愛される須佐神社

星の賢者    すごくわかります。先ほど、音楽が別の形に入れ替えられてしまっていて、力も別の方向に使われてしまっているとおっしゃっていました。この「音楽を本来の形に戻す」こと。実は私のお役目なんですよ。今、すさのわさんが言ってくれたー!って思いました(笑)

「力を別の方向に使われてしまっている」という違和感を抱いている方、けっこういると思うんです。昔、クラブとかでかかっている曲をもう作りたくないと、嘆いているエンジニアさんに出会ったことがありますよ(笑)

私も違和感があったからかな?歌手になろうという気持ちがなかったんです。ただ私の場合、レコーディングが好きだったんです。仮歌の仕事をやったとき、静かに自分の声と集中して向き合う感じが心地よかったんです。

レコーディング体験から、DTM(デスク・トップ・ミュージック)に興味を持ちました。あと、数年前に発声を勉強し出したら、魂の解放に繋がっていることに気づいて、ボイストレーナーになりたいと思ったんです。

すさのわ    僕の場合、商業的なところにも足を踏み入れましたが、何か違うと思ったから、ぐっとは踏み込まなかったんだと思うんです。東京に行ってはみたものの、その先に興味は惹かれず、結局、自分のルーツみたいなところに帰ってきた。

商業的な成功という意味では結果を残してはいないけれど、自分のやりたいことをずっとやってきたなと思いますね。今歌えている声、音楽は、ちゃんと自分の行きたいところに行けたなと。そういう音楽もあっていいじゃないですか。自分のためにはなってきたわけだし。

星の賢者    そういう音楽もあっていいじゃないですか。本当にその通りですね。音楽や表現のカタチは人それぞれですもの。

すさのわ    本来は、そういうふうにして自分の大切なもの、音楽を育てていくべきであったと思うんです。外側の形に自分をはめようとして、苦しくなって、そこで音楽の魅力や情熱が枯れてしまっている人が、いっぱいいるのかもしれないですよね。

新たな音楽の形、新たな付き合い方は、自分が今やっていること、やってきたことと、結果的に繋がっていると僕は思っていますよ。

自然に囲まれて創作意欲も湧いてきます

星の賢者    素敵なお話をありがとうございました。今回も良いお話をいっぱい聞けました。星めぐりをやっていると、導かれるように出会うことが多いんですよね。

すさのわ    前に賢者さんが、なかむら詩子の親noteのほうで、蛍と神社の小説を書かれていましたが、蛍と神社って、僕の二大テーマなんですよ。ドストライクなテーマ。
あんなふうにしっかり読ませてもらったnoteの小説ってあまりなくて、賢者さんがいちばん縁深いんですよ。僕も大きな繋がりを感じていました。

星の賢者    ええー!すごく嬉しい!確かにすさのわさんとは、音楽のこととか、大切にしなきゃいけないと感じているところが似ていますよね、同じところに目をつけている!って。

すさのわさんドストライクの小説『蛍が飛ぶ日』

星の賢者    そんな縁深い私たちですが……。実は今回、星めぐりもワンクールのラスト回ということで、読者のみなさんにちょっとしたサプライズをご用意いたしました。楽しくみなさんとお別れして、ワンクール終了としたいなあということで、有名な宇宙の歌をご用意いたしました。

若い世代だと知らない人もいるのかな?「銀河鉄道999」のアニメ主題歌を、私とすさのわさんで歌ってみました!宇宙を舞台にした明るい歌詞で、星めぐりにぴったりだなと思い選びました。

伴奏も2人で作ったんですよ。私がピアノ、ドラム、ベースを担当して、すさのわさんがギターを担当してくれました。
この企画をしようと思ったのも、すさのわさんのお声は透明感があって軽いので、これ2人で歌ったらすごく綺麗になるんじゃないかな!?って思ったからなんです。

すさのわ    と、思います。僕も!

星の賢者    第7回まで本当にみなさんお疲れさまでした!ツークールでも、面白いことができたらなと思っております。開始時期につきましては、また星めぐりのお知らせをお待ちください。

星の賢者すさのわ    それでは銀河鉄道999、出発進行ーーー!!

▼ 今回のゲスト すさのわさんのnote

星めぐり第1回から第7回まで、ご覧くださりありがとうございました!
不思議な世界、見えない世界をテーマにしたインタビュー。個性的でユニークな記事たちがたくさん生まれましたね🌟

記事や歌の感想もお待ちしております!
ゲストもホストも読者も、まあるく繋がれたら嬉しいです。見えない世界で頑張ってきた君にエールを!

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