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「わからない」の解像度を上げたら、「素直」が見えた話

5月16日、「対話のコミュニティ」第2回ミートアップのまとめです。

ゲストは漫画家・イラストレーターの吉本ユータヌキさん。
コーチの伴走のもと、メンタルの不調から抜け出してこられた経験をお持ちでした。

画面に映し出されたユータヌキさんは、肌がつやつや!!
ふわっと優しいだけでなく、とても生き生きした雰囲気を感じました。
ああ、抜け出したんだなぁ、素敵だな…

ユータヌキさん、コーチングについては
当初、「感情」にフォーカスすることに戸惑いがあり、
コーチに良い面談だったと思ってもらいたくて、
「解決しました」「わかりました」などと答えていたそうです。
それが次第に「今は解決できません」「今の感情はわかりません」と言って良いんだと思えるようになった、と。

りょうじさんは、
「コーチは『わからない』と言ってもらえるとちょっと嬉しいんです」と。
心の奥を見せてもらえたところから、コーチングが「始まる」のですね。        


ひとは「理解できない」という意味で「わからない」と思うとき、どういう状態なのだろう。
1.どこがわからないかもわからない、お手上げ状態
2.わからない部分がハッキリしている
3.わかるような気がするけど、突っ込んで聞かれたらたぶんわからない

ひとは「感じ取れない」という意味で「わからない」と思うとき、どういう状態なのだろう。
1.全く感じ取れない
2.ちょっと感じ取れるけど言語化できない
3.感じ取れるけど、言語化すると(近いけど)しっくりこない。

ドキッとしたのは、ユータヌキさんが別の視点をを挙げたこと。
コーチングを受けている期間は「本当にわからないのか、わからないままで居たいのか」問う時間だったと。

それは…1~3それぞれに「わかりたいのか、わかりたくないのか」という欲求が潜んでいるってこと。

この視点は知りたがりの自分には無かったです。知りたがりは基本、わかりたいので(笑)。

けれども自分と向き合うとき、過去の感情を探るのに
「わからないままで居たい」が自覚無く強烈に働いていたことに
気づきました。

今だから、「あのときは寂しかったんだな」と振り返ることが出来るけど、
それまでは辛かったという「まとめ」だけで「感情」は無かったことにしていたこと、たくさんあったのです。

あと、個人的に3番は
「わかったことにする、しっくりこない言語化のまま終わらせる」方向に
行きがち。本当はわかってないのに、恥ずかしい…。
これをきちんと伝えられることが「素直」で、そこに力が宿るのですね。

「わからないのかわからないままで居たいのか」
「何を守ろうとしているのか」
「自分のどこに引っかかって、周りに引っ張られているのか」
対談中のこれらの言葉から、コーチングを通じてユータヌキさんが深く
自分に問いかけ、素直な自分を取り戻していったことがうかがえます。

そこから見えてきた、
「家族を養い、家族との時間を大切にするために
漫画で描きたいことを描ききってみる」という軸は、肩書きがどうあれ、
まぎれもないユータヌキさんのポジションだと感じています。

この対談では、冒頭で話者が大きく映るよう設定されたことに対して、
ユータヌキさんが「これだとちょっと話せないので戻して頂ければ」というやりとりがありました。
それがとっても爽やかだったのです。

わたし同じ状況だと、戻して欲しいと思いつつ言えなかったかも。
言っていいんですね…素直ってこういうことなのか。


「対話のコミュニティ」のまとめを作ると、
同じところで言葉がぐるぐるしないで、深いところに潜っていく感覚があります。これが本当に「考えること」かもしれません。お腹すいた(笑)。

ユータヌキさん、りょうじさんみずPさん
ありがとうございました。


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