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絵本作家のいる場所。~小学校~

「総合的学習の時間」というものがあります。小学校なんかで取り入れられている授業の事。

文部科学省の説明には…
「知識基盤社会の時代において重要な役割を果たすもの」
と、ナンノコッチャヨクワカラナイ事がいっぱい書いてあります。

要は…
「児童が自分で学びたい事を決める」
という事。素晴らしい取り組みだと思います。

自分達の時代にもこういう授業があったら自分達ならどんな事を学びたかったかな?と、思い出にひたってしまいます。

でも、大変なのは担任の先生たちです。

通常の授業に加え子ども達が決めた授業を先生も一緒に学ばないといけない。

先生だからって何でも知ってる訳じゃない。先生だからって何でも教えれる訳じゃない。

だから、新しい事を子ども達と一緒に学んでいく。やはり、とっても素晴らしい取り組みだと思います。

ぼくはこの「総合的学習の時間」によく呼んで頂きます。

子ども達が考え、子ども達が話し合い、子ども達が決めた一年間学んでいく授業。

そんな、とてつもなくやりがいのある授業の先生としてのご依頼です。

すごくないですか?

めちゃめちゃすごくない?

いやぁすごくすごい!

世の中が決めたんじゃなく、大人達が決めたんじゃなく、子ども達が自分で決めた授業。

とても名誉な事だと感じています。

ぼくは絵本作家としても、また落語家としても活動をしています。だから、色いろな形での授業依頼がきます。

たぶん、いや確実に、小学校で担当した授業数でいったら絵本作家のなかで断トツに一番多いでしょうね。

たぶん、いや確実に、小学生の前で落語を披露した口演数でいったら落語家さんたちよりも多いでしょうね。

信頼と実績が違うので。

以前「保育園・幼稚園」の回でもしゃべりしましたが、もっと小学校での仕事内容も細分化して良いと本当に感じています。

先生じゃないと駄目な仕事。
絵本作家でも大丈夫な仕事。
落語家でも大丈夫な仕事。

そんな風に色いろな形で、色いろな人が、色いろな関わり方が出来る事が小学校には特に多くあると思う。

そんな素晴らしい取り組みも徐々に無くなっていくかもしれないと聞きました。

数年後には「総合的な学習の時間」は減らされ、その分「英語」等が導入されていくとか。

ふぅーん。

まぁ世界的に見れば英語は大切なのかもね。

ふぅーん。

まぁ、そこについてはぼくも何か言える立場にはいないですが。

でも個人的な意見として。
本当に個人的な意見として。

「英語なんかより絵本の方が面白いよ!」
「英語なんかより落語の方が面白いよ!」

という訳で、最後にとても個人的な意見を言って今回はおしまい。

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