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どうも、ホシミです

僕のホシミという名前は、実は本名だったりする。写真だけじゃなく名前までスカしてやがるぜ全く。

漢字は『星見』と大層カッコよく、かつロマンチックな字面である。自分でも非常に気に入っている。ご先祖様ありがとう。

しかしいかんせん珍しい名字のため、滑舌よく名乗っても「細見さん」と間違えられ、丁寧に署名しても「里見さん」と間違えられる。『星』の『ノ』の部分をどれだけ強調しようがダメだ。相手はまず「星見って名前はさすがにないやろw」と思ってしまうのだろう。

一時期ネットでキラキラネームが話題になったとき、「名前を間違えられ続けると、自信のない子に育つ」というのを見た。確かに名前とは自分を表す最初の記号だし、アイデンティティや自己肯定感などに大いに影響するものだと思う。


僕の場合はキラキラしてるのは名字なので(星だけに)、ダメージはそれほどはなかった。会う人会う人に間違えられ続けるので、ある種の諦めはあったものの、同じくらい「いい名前ですね」と言われるので「せやろwww」と得意げな気持ちにもなる。このキラキラ名字のおかげで、僕の自己肯定感は保たれているのかもしれない。

電話で名乗る際は「空の星を見ると書いて、星見です」と言うと大体わかってもらえるが、「炎より生まれ出でし、我が名は紅蓮!」みたいな口上っぽくて小っ恥ずかしいところがある。恥ずかしがりながらもちょっとドヤっている自分がいるので、この苗字は僕の中二病も育んでしまったと思う。


星見という名字のルーツは、正直よく知らない。僕の先祖はやたら星を見ていた人なんだろうか。

「ワシらの先祖は、星々の動きから様々な運命を読む力があったんじゃ…。物事の吉兆や気候の変動、果ては世界の命運までもなぁ。じゃから、この力を悪用されてはいかんと、いつしか隠れ住むようになったのじゃよ……」

とかだったら「おお…僕は星詠みの血脈」と中二心が沸騰するところだ。
逆に、

「まったくあの与作ときたらよ!昨夜も夜通しボーッと星を眺めてやがって、薄気味悪ぃったらありゃしないよ!あいつはただの星見だ!星見の与作だ!」

とか言われたのがルーツだったら悲しすぎる。

ちなみに名字の由来をネットで調べてみると、


武蔵国入間郡の有名氏族。大阪府茨木市に星見町がみられる。近年、鳥取県鳥取市湖山町に多数みられる。

名字由来.net より引用


ということだった。僕の親もじいちゃんも関西の人だ。ご先祖これじゃね?有名氏族だって!おおお。

僕は全然知らなかったけど、有名らしい。『武蔵国 星見』で検索しても何も出てこなかったけど、とにかくどこかの界隈では有名らしい。やったー。


この有名らしい星見氏が僕のご先祖様かどうか、実際のところは分からない。もしかしたら与作の方かもしれない。

どちらにせよ、星詠みの血筋であってほしい。そしていつか神秘の力を目覚めさせてほしい。「ム!この星の動きは……、世界が、動く…!」とか言ってみたい。東京は星が見えないし、最近目が悪くなって星どころか看板の字も見えないし、世界が動いてるんじゃなくて立ちくらみを起こしてるだけかもしれないけど。


いや、別にもうルーツはなんだっていい。現に今の僕の名前は星見なのだ。ご先祖様が有名氏族だろうと与作だろうと関係ない。星見という、間違えられやすいけどイカした名字を名乗ってくれたことに、ただただ感謝するばかりだ。

僕の中に流れている星詠みの血が一生覚醒しなくてもいい。
今後も僕は「空の星を見ると書いて、星見です」と、三番目くらいに強い四天王の一人っぽく名乗ろうと思う。

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ホシミ
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