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lifealalala
フィクション
かたわれ。
漢字で書くと片割れ。
なんか痛そうだからひらがなにした。
今から9年前の夏にそんなかたわれと出会った。
第一印象は自分が男だったらこんなかもだった。
次から次へと内側で変化している何かが何なのか探っていくうちに、ツインソウルという文字をみつけた。
身体で体験している現象と照らし合わせてみると心当たりが多々、多々ある。
自分達の場合は恋愛という形では発展していない。そして、これからもしないだろう。
ちゃんと会話をした事すらない。第一連絡先だってしらない。
自分は結婚して子どもにも恵まれた。
この家族を壊す気は毛頭ない。
夫とは運命的な出会いをした。ただ、モラハラが年々ひどくなり、 当時は自分を不必要な人間だと思い込まされていた。
まだ小さかった子どもの為に一生懸命生きていた。
あの時かたわれに出会えてなかったら壊れていた。
あの時かたわれに出会えていなかったら母親として、妻としてこの家族を守れなかった。
あの人は強さをくれた。
言葉ではなく魂で、瞳で、愛をくれた。
全てはこっち側から。
全てフィクションなのかもしれない。
きっと世界にはこんな一方通行のノンフィクションであふれているはずだ。
そして、それがその人の生涯にわたって唯一の救いとなっていく事もある。
今まで何度、心の中で「ありがとう」を絞り出しただろう。
フィクションとノンフィクションの間。