フォローしませんか?
シェア
*stand.fmの右下▶️ボタンを押してから記事をタップ!読みながら聞けますー! ▽お題企画『珈琲』 ・ドリップ珈琲/ハチママ 00:52:46 〜 ・創作落語「珈琲(コーヒー)」/Danzig 01:00:35 〜 ・大好きだった/Danzig ・My Starter #coffee/りょう ・ぬるい夜/木山京 ・Cafe【Gifts】/Seiji.Resonance
ぽちょん ぽちょん 弁柄色(べんがらいろ)の雫 ひとつ またひとつ ぽちょん ぽちょん 「時間が解決してくれるって 言われてもさっ…」 珈琲の雫が ほら、また生まれ ぽちょん と落ちた 「時が経てば忘れるって言うけどさ…」 雫が落ちる度に 豊潤(ほうじゅん)な大人の香りが 辺り一面に広がる 雫が落ちる度に あの人と過ごした日々が思い出される… あの人と重ねた日々が蘇(よみがえ)ってくる… ぽちょん ぽちょん 「そんな簡単な愛し方してないよっ
*お題「コーヒー」のテーマで書きましたっ。 短くまとめようとして空回りした感がないでもないです…。 次は台本形式でやりましょっか! ぬるい夜 風が凪いだ、静かな夜。そんな夜に、私は時折眠れなくなる。 微かな家鳴りや遠く聞こえる車の音、あるいは自分の吐息ですら。眠ろうとする私の前を横切って、落ちそうになった眠りの沼から引き上げてしまう。 物心つく前は、毛布をかぶって葛藤し、そして結局、寝不足な顔で朝を迎えていた気がする。 けれど今はというと、私はベッドを抜け
*朗読用の小説です。 コーヒーのお話をしていたら喫茶店の話が書きたくなって、気付いたら書いていましたが……なんでこうなったのかわかりません。 よろしければご自由にお使いください。 冷めたコーヒー 駅を出た私の背後で、汽笛は薄く雲を漂わせた空に向かい、鳴り響く。旅立つ機関車の姿を、私以外に見送るものはおらず、乗り降りする人影さえいなかった。 忘れられた街とは、こんなものなのだろう。 瓦礫を避け、もしくは革靴で踏み、杖をついて広場を進む私は、どこか異邦の探訪者にでも