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*stand.fmの右下▶️ボタンを押してから記事をタップ!読みながら聞けますー! ▽お題企画『珈琲』 ・ドリップ珈琲/ハチママ 00:52:46 〜 ・創作落語「珈琲(コーヒー)」/Danzig 01:00:35 〜 ・大好きだった/Danzig ・My Starter #coffee/りょう ・ぬるい夜/木山京 ・Cafe【Gifts】/Seiji.Resonance
ぽちょん ぽちょん 弁柄色(べんがらいろ)の雫 ひとつ またひとつ ぽちょん ぽちょん 「時間が解決してくれるって 言われてもさっ…」 珈琲の雫が ほら、また生まれ ぽちょん と落ちた 「時が経てば忘れるって言うけどさ…」 雫が落ちる度に 豊潤(ほうじゅん)な大人の香りが 辺り一面に広がる 雫が落ちる度に あの人と過ごした日々が思い出される… あの人と重ねた日々が蘇(よみがえ)ってくる… ぽちょん ぽちょん 「そんな簡単な愛し方してないよっ
【作品形式】朗読・声劇・1人読み・2人読み 【男性:女性:不問】1:0:1 【登場人物】 ・マスター(男性) ・私(不問) 【文字数】2008字 【目安時間】約10分 ※作品を使用するにあたって,こちらのページをご確認くださいませ。 プロローグ 都心部は人であふれ返っている しかし どれだけ多くの人がいたとしても 『私』という個人に関心を払ってくれる人は ほぼ皆無だ いつしか 心や笑顔を失い 何かに 感動すること 意欲を持つこと 喜ぶこと そうした人間らし
*朗読用の小説です。 コーヒーのお話をしていたら喫茶店の話が書きたくなって、気付いたら書いていましたが……なんでこうなったのかわかりません。 よろしければご自由にお使いください。 冷めたコーヒー 駅を出た私の背後で、汽笛は薄く雲を漂わせた空に向かい、鳴り響く。旅立つ機関車の姿を、私以外に見送るものはおらず、乗り降りする人影さえいなかった。 忘れられた街とは、こんなものなのだろう。 瓦礫を避け、もしくは革靴で踏み、杖をついて広場を進む私は、どこか異邦の探訪者にでも