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彩に綴る

言葉は、いつも涙になった
渦巻く感情
零れるのは吐息ばかりで
いつだって、喉元を締め付けるのは
伝えたいはずの
救われたいはずの、心だった

夕暮れのあかの中
立ち尽くした時から もう、数年が経った
あの日 見つめてくれた静かな眼差しが
今も変わらずに『そこ』にある幸せを
なんと表現すればいい

甘いミルクティーが好きだった
今は、無糖のカフェラテを美味しいと思う

変わらなかったよ
変わったよ
貴女達も きっと、そうなのに

少しずつ、言える言葉ができたよ
伝えられる心が増えたよ
失敗しても 自分だけは、それを

本当は、今日
沢山 伝えたいのは僕の方なんだ

『ありがとう』

救われたよ
掬って、もらっているよ
今も 日々のいとなみの中
かけがえのない眼差し
その、彩に