静かなる

いつも、いのちの価値を考えている

塞がらない大穴に
風の冷たさがしみる度
深くなる夜に寄りかかって

理由を探して、見つからなくて
溜め息、虚ろ
そのまま張り裂けて
静かな朝が来る

その、繰り返し

笑って、触れて、綺麗だなって
よし、ってきらめく瞳と同居する
消えないもの

一進一退

きらきら、どうしたら
きらきら、ひとつ残らずに

きらきら、きらきら
透明になれるでしょう、と

季節だけが、移ろって