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文章力に何をかけあわせるのか

note、いろんな人がどんどん参入してきてとってもおもしろくなっている。毎日のおすすめを見ても、どのノートも中身ぎっしりだったり、斬新な考え方だったり、ほっこりしたり、飽きることがない。

そうしていろんな方の文章を拝読しているうちに、自分のテキストの弱点もわかってきた。

私はいままで、すごーく読書ばかりしてきた。でも、自分にとっての「これが詳しい」「これなら人に負けずに語れる」という専門性がないのだ。

専門性は、漫然と読書をするだけでは身に着かないのである。たとえこなれた文章は書けても。

文章というのは、それ自体の美を競う詩や純文学といったジャンルもあるけれども、基本的には、「何か」を伝える「手段」で、書き手の中にその「何か」という内容がなければ、やはり人に多くを与えるものにはならない。

文章力には「伝えるべき何か」を、かけあわせなければならない。

私がこの頃のnoteにわくわくするんだけど、それは「人に伝えるべき何か」をはっきりと持った専門性のある人が、どんどん参入してきているところにある。

同時に、自分のノートの記事的に足りない部分にも、たくさん気づかされて、悔しいし、焦るけど、でも気付けて嬉しい。

noteではスマート新書が発表されて、これは従来の本一冊よりも少ない時間で読める本を、というコンセプトに沿ってつくられたようだ。

それを聞いて思ったことがある。いまみんなスマホでどんどんものを読むようになってきてて、私はこれは掌編小説・短編小説への追い風なんじゃないか、って思うのだ。

noteだと、長編の連載もできるけど、読み切りで良い短編に出会うと、やっぱりさくっと読めて、ちょっと清涼感を味わえるのが、いいなって思う。

賞のために長編をがんばるぞ、って思ってて、その分短い小説だと力がつかないかな、って更新が滞っていたけれど、やっぱり、一記事読み切りの中で、発表出来て、広く読んでもらえる文学が、これからもっとネット発で広がるのではないかなと思う。

なので、これからもっと、ぎゅうっと内容を濃縮させた掌編・短編や、エッセイを書いていけるといいなと思う。

「伝えたいことと内容が明確にあるもの」を。

言葉の美、というのも、掌編や短編を書く上で、私が当てたい焦点のひとつではあるけれど、そのほかにも、もっとたくさん盛り込んだ「お得な」小説やエッセイが書けたらいいな。

あなた自身は、文章に、どんな内容・中身をかけあわせていますか?

私もいま一度考えるので、良かったら、気にかけてみてください。

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