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女の人の人生きっと後半戦も楽しいよ

今年の9月、37歳を迎える。20代のときに病気は一度したものの、快復してからはつつがなく日々を過ごしている。

20代前半にずっと書けなくて苦しんでいた小説も、少しは形になるようになったし、社会に出て仕事をするやりがいや喜びもわかるようになった。

大学生くらいの私は非常に甘ちゃんだったけど、いまはそれなりに自分の人生を愛している。

そして、何より一番これからの人生で楽しみなことは、暮らしや生活を、自分の思い通りにカスタマイズしていく力が、年を追うごとに上がっていくだろう、という見通しだ。

お料理ができるようになってから、楽しくて楽しくて充実しているし、あんなに苦手だった掃除や洗濯や皿洗いも、結婚したてのときよりまともにこなせるようになってきた。

ぐちゃぐちゃの部屋で何年も我慢していた夫には申し訳なかったけど、最近は彼から「最近部屋が片付けられるようになってきたね」と褒められている。

最近夫婦で「部屋の模様替えのために、インテリアを少し選ぼうか」と話していて、共用の書斎のじゅうたんを取り換えたり、カーテンを選んだり、飾る絵を額ごと買ったりしている。

私は本当に暮しにまつわるエッセイを読むのが昔から好きだったんだけど、これから自分が年を重ねるとともに、家仕事や暮しのあれこれを、自分なりに整えていけると思うと、ひどく楽しみで仕方ない。

若いときはもちろん楽しかった。恋愛にうつつをぬかしたり、友達と旅行に行ったり、楽しいことはたくさんあったけれど、自分が何を好きで、人生に何があったら幸せかを、よく理解してはいなかったように思う。

こうして年を重ねて「あー、なんか美味しい漬物つけてみたいな」とか「お友達にもらったアロマを試そうかな」とか「今日はシーツや布団カバーの大物洗いを晴れているからやってしまおう」とか、そんなことにしみじみ幸せを感じてる。

これから、四十代、五十代を迎える。年をとっても、自分の中に楽しいことを、飴玉やキャラメルをガラス瓶につめていくように、増やしていきたい。

自分の暮らしはこうだよ、好きなものに囲まれたこんな暮らしが好きなんだ、って言える、そんなかっこいい女性になりたい。


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