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お詫び追記〈上田不在となりました〉私たち、YUKURIです【文学フリマ東京35 N-11ブースにて出店】

【最新決定事項】
すみません、11/20(日)の文学フリマ東京ですが、上田の家族の都合および仕事の都合により、上田の参加は叶わなくなりました。情報が二転三転し、たいへん申し訳ございません。ブースにはロクエヒロアキさんが立ち、当日のお品書き通りの作品を売ってくださいます。当日YUKURIのブースに来ることを楽しみにしてくださったみなさま、本当にすみません。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

noteを読んでくださっているみなさまにお知らせです。来たる11月20日(日)東京流通センターで開催される文学フリマ東京35に、上田聡子/ロクエヒロアキ/キキミミの三人は合同サークルYUKURIとして出店します。ブース番号はN-11になります。文学フリマでは上田聡子とロクエヒロアキの個人作品も頒布しますが、このイベントに合わせて私たちは合同誌「YUKURI 1号」を創刊しました!2号、3号とこの三人で続刊していけるようにしたいので、みなさま、ぜひブースに遊びにきてお手に取ってみてくださいませんか。

YUKURIって?


各自の自己紹介をいたします。

上田聡子

【自己紹介】

1983年石川県能登生まれ。富山在住。東京都内の文学部国文学科を卒業したあと、社会人をしながら2014年よりnoteに小説・エッセイを書き始める。2014年より個人同人誌を続々と刊行。2020年7月noteの小説が書籍化し『金沢 洋食屋ななかまど物語』(PHP文芸文庫)でデビュー。2022年2月音楽ユニットNightOwlとのコラボ作品『春花秋月』をCDとブックレットで自主制作。2022年11月すずき出版の月刊購読絵本『こどものくに 2022年12月号 ゆきのひのふろふきだいこん』を本文担当として刊行。同2022年11月note再録集である『雨雲とドロップ缶』を自主制作。

【YUKURI刊行にあたってのことば】

2020年の秋、知人の紹介でキキミミさんが店主をやっている福井県の個人書店「HOSHIDO」を訪れました。初対面にも関わらず、話がはずんだ私はキキミミさんに、大学時代からの創作仲間であるロクエヒロアキさんをご紹介しました。本を創作をこよなく愛する私たちが打ち解けるまではあっという間で、それからはLINEグループにて、延々創作談義と各自の作品鑑賞によなよな熱く盛り上がる日々がはじまりました。

私は、ロクエヒロアキさんの書かれる小説、そしてキキミミさんがYUKURI結成前後から描き始めたマンガが大好きで、お二人のことを本当に優れた創作者だと思っております。そんな敬愛するお二人と、はじめての合同誌を作ることができただなんて、こんなに嬉しいことはありません!

ことばを愛し、マンガを愛し、創作を愛する三人の産み出した「YUKURI 1号」を、たくさんの方に手に取ってもらいたいです。当日はN-11ブースで、ロクエさんと上田が立っています。たくさんの方とご挨拶し、YUKURIを知っていただきたいです。

ロクエヒロアキ



【自己紹介】

1985年生まれ。2013年ごろよりネットで作品の発表をはじめる。2014年『S氏の裁判』をKindle Direct Publishingにて発表。2020年『だめなやつら』で第57回文藝賞二次予選通過。2021年『英雄』で第3回ことばと新人賞二次選考通過。

note

HP

Amazon著者ページ


「YUKURI発刊に際して」

「YUKURI」というサークル名および合同誌名は、古語として主に用いられる「ゆくりなく」(思いがけなく、偶然に、の意)から採用されました。個人的には、そのやわらかい響きと、3人のあいだがらを示すにふさわしい名前であるという点において、なかなか気に入っている名前です。

邂逅からしてなかなかにゆくりなきものだった、キキミミ、上田聡子、ロクエヒロアキの3名ですが、そのゆくりなさを、ゆくりなくもはぐくむことに成功した結果、1冊の本が誕生――気分的には、爆誕、と言っても差支えないのですが――し、ようやく文学フリマでお届けできるに至ったことに、うれしい、というよりも、わくわくする気持ちでいっぱい、というのが正直なところです。とはいえこれは、差し上げるにはなかなかに持ち重りのする気持ちでもあるので、「KIMOCHI」の一部である「K」を「YUKURI」とともに皆さんにはお持ち帰りいただけましたら幸いです。

「YUKURI」が、みなさまとともに「YUKKURI」人生を歩んでいくための1冊になりましたら、これ以上に光栄なことはありません。

キキミミ

【自己紹介】

普段は編集者/本屋「HOSHIDO」の店主として日々の業務をこなしている。

1981年、福井市生まれ。大野市在住。
金沢大学教育学部美術史専攻。
中世フランス美術の織物を中心に研究。
印刷会社、書店、デザイン事務所を経て、2012年に独立。
2018年に若狭塗箸の職人をテーマとした『はしはうたう』を出版。

現在は大野市にて本を作る小さな本屋「HOSHIDO」を運営しながら、
編集・取材執筆などの仕事に携わる。

グッドデザイン賞 2019 子育て支援活動「kurumu」(ロゴデザイン担当)
第60回全国カタログ展「UTSUSU」金賞(取材・テキスト担当)
JFN賞2021 「交通安全家族!」地域賞(脚本担当)

好きなものは豆大福、黒柴とハスキー犬、チョコレート。
アニメとゲームを日課にしており、現実逃避しすぎる時がある。
たまにギターを爪弾いたりする。
『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己が最推し。

HOSHIDO HP

HOSHIDO Twitter

【「YUKURI」創刊へのことば。】

小学生の頃から漫画を描いては挫折を繰り返し、友人がどんどんと作品を作っていく様を横目に見ながら、私には無理なのだろうかと思っていました。40歳を過ぎて初めて移住という人生の大きな転換をテコにして、自分なりのマイペースな創作環境を確保できた時、ようやく6ページという初めてのオリジナルを描き上げて調子に乗っています。これもひとえに、友人である上田さんとロクエさんのあたたかい励まし、私の師匠の鋭いツッコミ、そして、家族の癒しのおかげです。宝物のようなスペースと時間を大切にしながら、次の6ページを目指したいと思います。

三人の合同誌「YUKURI 01」2022年11月創刊!

ご縁あって仲良くなった私たち三人は合同誌をつくることを決め、この文学フリマ東京35での頒布を目的としました。富山在住の上田、関東在住のロクエ、福井在住のキキミミ。住むところもバラバラな三人なので、主にスカイプやLINEを使っての打ち合わせを重ね、ついにこの11月、YUKURIが完成の運びに…


表紙のYuはロクエヒロアキが、Kuは上田聡子が、Riはキキミミがそれぞれ描き、表紙の題字といたしました。各自の個性を感じます。

さて、「YUKURI 01」の目次を公開します。

小説 ザクロ・パイナップル ロクエヒロアキ
小説 町工場の子 ロクエヒロアキ
小説 ハーティング・ウィンド ロクエヒロアキ
連載小説 D、E、M、O ロクエヒロアキ
小説 レシートの記憶 上田聡子
小説 夏らしくない 上田聡子
エッセイ 四月、部屋には花を飾りたい 上田聡子
連載漫画 おっとりーの キキミミ

本の判型や価格ですが、下記掲載のお品書きに記載のとおり、A5/600円/44pとなります!お手にとりやすいサイズなので、お手元に一冊いかがでしょうか?

キキミミの漫画「おっとりーの」をここで特別に1ページ公開!初めて描いた漫画が本になることって感激ですね…!


当日お品書き



当日お品書きはこちらになります!キキミミは当日は都合により不参加となりますが、上田聡子とロクエヒロアキがN-11ブースにて応対いたします。


上田聡子の当日お品書きに関して、作品内容がよくわかるnoteを集めました。またロクエヒロアキの当日頒布の作品に関して、作品情報を掲載しています。

【上田聡子のコラボ/個人作品】


『春花秋月』(NightOwl+上田聡子 朗読×小説×音楽 CDとブックレット)

『金沢 洋食屋ななかまど物語』(小説 PHP文芸文庫)

絵本『ゆきのひのふろふきだいこん』(すずき出版こどものくに 2022年12月号)

note再録集『雨雲とドロップ缶』(自主制作個人誌)

【ロクエヒロアキの個人作品】

『太陽を好む複数の惑星』


《少年たちを乗せた汽車が、ファースト・ターミナルへと到着する。
目を覚ましたのは水星であった。繭のなかからからだを出すと、彼は四つん這いになって他の繭たちのあいだを縫ってドアーのところまでゆき、下方につけられたノブを押す。ドアーの隙間から、びゅう、と冷たい風が吹きつけてきて、水星は思わず目を閉じた。そのまま這うようにして外に出て、雪のなかに鞠のように転がり落ちる。まぶたが冷たい。睫毛も。それから心臓も。いずれも、あるとすればの話であるが。》(「太陽を好む複数の惑星」より)

収録作:
「太陽を好む複数の惑星」
「幻談(2015)」
「天井をささえる男の話」

『eπi=-1』

《あの怪物を、どうかひとりにしてあげて。ひとりきりなら、だれも怪物のことを、怪物だとは呼ばないのだから。》(本文より)
140文字の超短編小説と写真のコラボ本(フルカラー)になります。

『不落随契』

311にまつわる小説3篇を収録。

収録作:
「不謹慎YouTuber序説」
「奇妙な火花」
「不落随契」


以上になります!
文学フリマ東京35、お会いできそうなみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!


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