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祝15万部突破!天花寺さやかさん著「京都府警あやかし課の事件簿」5巻のご紹介

こんにちは!上田聡子です。

今日は、天花寺さやか先生の「京都府警あやかし課の事件簿」最新5巻のご紹介をいたします!

なんと書籍版・電子版併せて15万部突破!ということで、大変すばらしいです(めっちゃあやかりたい…笑)

まだ1~4巻も読んでないよ、という方はこちらの記事からどうぞ。ネタバレは含んでいないつもりですが、もし、まっさらな状態で読みたい!という方がおられましたら、お気をつけくださいね。


さらに、版元であるPHP文芸文庫さんの「あやかし課」特設ページもご紹介!なんと、キャラクター表がついていて、全員見目うるわしい&かっこいい&渋い…と、読んでみたくなること請け合いなので、チェックしてみてくださいね。

では、ここからさっそく五巻のご紹介に入っていきたいと思います。ネタバレはないですが、何も知らないで読みたい方は回れ右、ですよ?




第一話「洛中の桜とお忍びの神使」

桜の町、京都でお花見をする大(まさる)たちあやかし課の一行。お弁当を広げているのは、たんに花見というだけでなくある目的があって――?と始まる第五巻。そして、相変わらず「付き合っていないのに」(←ここ重要)なんとなく甘い雰囲気の塔太郎と大に、こちらも萌え萌え(古い)ですよ!

進展するようでいて、進展しない二人の関係の裏事情は、4巻に詳しいので、とりあえず未読の方はまず1巻から順に読んでみてくださいね。

親友と出かけた大は、その帰りに上司の深津に呼び出され、あやかし課の拠点ともいえる喫茶ちとせに向かいます。ついた先には、塔太郎に肩車される5、6歳くらいの少年「カンちゃん」がいました。おかっぱに猫耳とか、かわいすぎて死にますね。

辰巳大明神から「一時のお忍び逗留」としてあやかし課メンバーに託されたカンちゃんは、とある神社の眷属だが、いろいろ伏せられていることが多く、大にとっては謎の少年のまま。とにかく、カンちゃんを預かる日々が始まります。

カンちゃんは大の修行「まさる部」の見学をして喜んだり、京都の桜観光コースをあやかし課隊員とめぐったりします。平野神社で珍しい淡緑色の桜を見ていたカンちゃんは、泣き出したかと思うと××になんと姿が変わり――!?

ここから、カンちゃんの身元が明かされ、敵の式神もあやかし課一行を襲い――という迫力ある展開になります。あやかし課にバトルあり、なので、本当にこのあたりのページは読んでいてわくわくします。

そして、二話へと続く「ある予告状」の存在が明かされたところで、幕を閉じる一話でした。

幕間 一

塔太郎さんあなたかわいすぎやしませんか!?現場からは以上です。

第二話「芸術集団・可憐座と三条高倉の籠城戦」

窃盗団から、カンちゃんにまつわる「あるもの」を盗むと予告状が届いたのは、文博――「京都文化財博物館」だった。あやかし課隊員も集合して、警備にあたることになる。「あるもの」の描写と歴史背景が本当に深みがあって、さやか先生すごい、と思いました。

あやかし課の隊員が続々集まり、え、何人いるの、と数えたくなるくらい、今回の警備は大掛かりです。そんななか、緊張する同期隊員の総代くんを励まそうと大ちゃんがあることをして――

私の心の声(ちょっ…あかんやん、塔太郎さん見てますやん!)←突然の京都弁

ちょっとどきどきしました。そんなことを言いながら結構総代くん推しの私です。

しっかし栗山くんは塔太郎さんの女性関係に相変わらずジェラシーで、そこがめっちゃおもしろい…(笑)

清明神社の鶴田くん、北野天満宮の北条みやびちゃん、松尾大社の鈴木隼人くん、どんどん新しい隊員が出てきて、楽しい!

――そして、読んでいただければわかると思いますが、バトルシーンがこの二話、本当にすごいです。さやか先生の筆が、縦横無尽に描き出すこの籠城戦、できたらたくさんの人に読んでもらいたいです!

幕間 二

明かされていく、窃盗団とその背後の宗教団体…不穏なことはまだまだありそうですが、とりあえず大ちゃんと塔太郎さんの仲良しっぷり、どうもごちそうさまでした。

第三話「花舞う祇園と芸舞妓~日常編~」

パトロールの最中、辰巳大明神様に出会った大と塔太郎。辰巳大明神様は、二人に「芸舞妓の一人がうなされるようになり、それが他の舞妓たちにも広がっている」ので、だれか警護をつけられるものはいないか、と聞く。塔太郎が大を推薦し、大は置屋に住み込んで、舞妓さんたちを警護することになるが――?

普段知ることのない舞妓さんたちの暮らしの一部に溶け込む大ちゃん。彼女が珍しいと思うものは、読者の私にとっても珍しいもので「舞妓さんたちってこんな生活なんだなあ」ということを味わいました。

そして、塔太郎さんからの大ちゃんを励ます××には、思わずほっこり。よかったね、大ちゃん。

そして、うなされた最初の一人で、大も気を付けて警護している清香が、あやかし課の〇〇と、実は昔なじみのようで――?

いろいろな布石がおかれたまま、いざ、第四話へ!

第四話「花舞う祇園と芸舞妓~事件編~」

清香たちの舞の稽古を警護しながら見る大。清香が舞の途中で倒れ掛かり、大は休むように伝えるが、気丈な清香はつらい体を押して最後まで稽古をやりきる。清香は姉と待ち合わせをしていると大に話し、自分がここまで舞妓という仕事に真剣に取り組んでいるわけを話す。清香の姉の結菜は、清香にほしがっていたテープレコーダーを渡すが、大はその機械からなにか「よくないもの」を感じて――?

三人は清香の案内で「燈桜館」という元芸妓の女性が開いている雑貨屋さんに行くことになる。店主の豆ゆき――現在は三島と名乗った女性は、新商品のランプを見せてくれた。触るとその人の心に反応して色が変わるというランプ。三島は、清香・大・結菜がさわってそれぞれ違う色に光るランプの色から、三人の心の内を読み解いていって――?

さて、あまり説明して興を削ぐのもよくないので、このあたりにします(笑)

ここから五巻のクライマックスを飾る事件に結びついていくので、みなさんどうぞお楽しみに。

というわけで、今回もすごーく楽しかった&面白かった「あやかし課」5巻でした。

みなさまもぜひ、読んでみてくださいね~!










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