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優しさは巡る――大村あつしさんの小説「夏休みのキセキ」がおすすめです

大村あつしさんというnoterさんをご存知でしょうか?

IT書籍の分野でヒットを飛ばし、プロの小説家としてもご活躍されていらっしゃる、大村さんが、ここnoteでも次々と作品を発表されていらっしゃいます。

大村さん、とても気さくな方で、私の記事にもコメントをいただいたり、カクヨムのほうで温かいレビューを書いてくださったりして、以前から「お優しい方だな、この方の作品も読んでみたい!」と思っていました。

それで最初に「カブトムシと少年」を読みました。これは単体の物語として、道徳の教材にもなったほどの、広く評価を得ている作品らしいのですが、連作短編「夏休みのキセキ」全6話の最初の1話でもあります。

感想はネタバレになってしまうので言えないのですが「……えっ、なんで、その選択をするの? ふむ、ふむ、ああ、そういうことだったのか」という気付きがあります。ものの見方が、反転する仕掛けがあるのですね。

すごく胸にじーんとくる作品でもありますので、皆さま、ぜひ読んでみてください。

第1話「カブトムシと少年」につづき、第2話「ランチボックス」、第3話「アフター・ザ・プロム」、第4話「彼女はいつもハーティーに」、第5話「ビジネスカード」、第6話「ボクはクスリ指」と続く、この連作小説ですが、次の回へと読み進むごとに、物語がつながっていって「あー! あのときのあれは、こういうことだったのか!」という、気付きと仕掛けに満ちています。いや、おもしろいです。

そして、全編に通じる「人という存在への温かいまなざし」がとっても素敵なのですね。詳しく書くとネタバレになってしまう、から、書けない!残念!(笑)

とにかく、この機会に大村さんをお知りになられた方は、いちど、時間をとって(30分もあれば、読み終えられると思います)「夏休みのキセキ」の世界観にひたってみませんか?

心を動かされること、間違いなしですよ。

夏休みのキセキのマガジンはこちらから

第1話「カブトムシと少年」を、絵本化・アニメ化されたい!という素敵な夢も持っていらっしゃるそうです。

大村さんの夢が叶いますように!

そして、素敵な物語をどうもありがとうございました。
みんな読んでみてね!

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