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料理は好きだけど「女性はみんな料理すべき」なんて思ってないよ

私は料理が好きだ。料理は二十歳を超えてからできた趣味のひとつだけど、新鮮な野菜をさわったり切ったりしていると幸せな気分になるし、調理はストレス解消である。

よく料理写真をSNSに自己満足で投稿したりもするし、たくさんの人が反応してくれていいねをくれるのも嬉しい。

だけど「すべての女性が料理ができるべき」だとは思ってないし、料理が苦手な人が無理して料理をする必要もないと思う。

私は料理が好き。だけど「ていねいな料理を家族のためにいつもつくるべき」という価値観を周りに押し付けたりは絶対しない、と思っている。

世の中には料理が苦手だったり、場合によってはひどくストレスに感じている女性がいることもよく知っている(私の友人にも何人もいる)だから、そういう人に「料理は家族のために毎日ちゃんとつくれて当たり前でしょ!」などとは言いたくないと思う。

そう言えるのも、私が料理と並ぶ家事である掃除と整理整頓がひどく苦手だからである。掃除も整理整頓も皿洗いも、私にとってはある程度ストレスがかかる作業だ。

部屋はなぜかすぐ散らかってしまうし、整理整頓して、と言われても、どこをどう片付ければいいのか、わからなくてフリーズしがちだ。

夫は寛容なので「君はアーティスト気質だからある程度は仕方ないよね。アーティストの人はある程度雑然とした部屋のほうが落ち着いて創作インスピレーションもやってくる人も多いみたいだよ」と、あきれながらも言ってくれる。

もし私がもっときれい好きで潔癖症の人と結婚していたら、即離婚を言い渡されたかもしれない。それくらい、掃除や整理整頓に苦手意識があるのだ。

だから「自分がこれ好きで得意」と思っても「みんながそうできるべき」だとは押し付けたくない。

逆に苦手なことを「絶対完璧にできるようになるべき」と押し付けられたら、鬱になってしまうかもしれない。

ちなみに夫は料理が苦手だからほとんどやらないけど、代わりに私が苦手な運転を彼は得意なので、率先して買い出しに連れて行ってくれる。とてもありがたいと思う。役割分担も大事なのだ。お互いの苦手を補いあうような。

弟のお嫁さんなんかは、掃除がとても得意でゆきとどいているらしくて、そんな人と話をすると「すごいなあ」と感心するが、あまり自分も同じことを同じようにできるべき、とは思わないほうがいいと感じている。

お料理はできると楽しい。

でも、それは誰にも押し付けない。


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