コピーでも、いいじゃない
クリエイト(創作)というのは、ゼロからイチをつくっていくことだけれど、その日の気分だったり、疲れていたりするとき、ゼロから何かをつくりあげていくときが、たまにしんどいときもある。
オリジナル小説を書くのも、オリジナルレシピをつくるのも、オリジナル絵画を描くのも、オリジナル曲を作曲するのも、それぞれの、ハードルの高さ難しさがあるだろう。
そういうとき、他の人が作った作品の模倣作業が、ときとしてすごくやっていて癒されたりすることに気が付いた。
例えば、小説なら、朗読とか筆写、レシピを見て料理をつくる、既存の絵や漫画の模写をする、他人のつくった曲を楽譜どおり弾いてみる、などなど。
もちろん、そうやってつくった模倣作品を、販売したり、自分でつくったものだと表明したら犯罪にあたるけれど、自分の楽しみのために、その作業をすることは、私にとって、すごく癒やし効果がある。
とくに、オリジナルをつくるというのは、やりなれてない人が、いきなりやろうとすると、難しすぎて、やる気だった気持ちがあっという間に苦痛になってしまったりする。
カラオケがたくさんの人たちに愛されているのも、頷ける。人は、作品の模倣作業をするだけで、気分がすっきりしたり、癒されたりするのだと思う。
コピーは、創作とはいえないかもしれない。それはそうである。だけど、私たちは、コピーをする作業がもたらすポジティブな効果について、もっと評価してもいいのではないか。
コピーにも「何かを生み出す」喜びはあって、コピーすることで、正直私の心は元気になる。そういう方は、たぶん私に限らず、いらっしゃるだろう。
ゼロからイチを生み出すときが、どうにも苦しいときは、コピーという作業で「ものづくりって楽しいな」と改めて思いなおすことが大切だと思う。
たかがコピーと、あなどってはいけませんよ。でも、コピーしたものを自作品だと言ってはいけないので、著作権はちゃんと守って、おうちで楽しむにとどめましょうね。
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