- 運営しているクリエイター
2022年1月の記事一覧
【児童文学】父さんとあたし、313kmの旅
父さんからは、日によって土や泥の匂いがする。洗濯機のそばの脱衣カゴに脱ぎ捨てられた泥水と汗で汚れた作業服を見て、あたしは顔をしかめる。今日は外作業の日だったのだろう。
こんな泥まみれの作業服のうえに、自分の服は載せたくなかった。しょうがないので物干し場からもう一つ、カゴを持ってくると、自分が着替える前に着ていた服を、そっちに入れる。
どうせ洗濯機のなかで一緒になってしまうのかもしれないけれど、
父さんからは、日によって土や泥の匂いがする。洗濯機のそばの脱衣カゴに脱ぎ捨てられた泥水と汗で汚れた作業服を見て、あたしは顔をしかめる。今日は外作業の日だったのだろう。
こんな泥まみれの作業服のうえに、自分の服は載せたくなかった。しょうがないので物干し場からもう一つ、カゴを持ってくると、自分が着替える前に着ていた服を、そっちに入れる。
どうせ洗濯機のなかで一緒になってしまうのかもしれないけれど、