2021年3月の記事一覧
【小説】最後の夏のソフトクリーム
八月のかんかん照りの太陽がアスファルトを焦がしていて、僕はほくそ笑んだ。こんな真夏の日は売り上げに期待できる。ここは長野県のとある山の中腹にある道の駅で、僕はここで休憩するお客さんのためにソフトクリーム販売をしているのだ。
「牧場直送の、しぼりたてミルクでつくったソフトクリーム、美味しいから買っていってー、ねー、そこのお姉さんたち、ぜひぜひ」
僕は声を張り上げて、駐車場から道の駅の建物に歩いて
八月のかんかん照りの太陽がアスファルトを焦がしていて、僕はほくそ笑んだ。こんな真夏の日は売り上げに期待できる。ここは長野県のとある山の中腹にある道の駅で、僕はここで休憩するお客さんのためにソフトクリーム販売をしているのだ。
「牧場直送の、しぼりたてミルクでつくったソフトクリーム、美味しいから買っていってー、ねー、そこのお姉さんたち、ぜひぜひ」
僕は声を張り上げて、駐車場から道の駅の建物に歩いて