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2018年6月の記事一覧
【小説】深夜に食べるデザートのあと
夜の十一時を回ったファミリーレストラン内に、客はもうまばらにしか残っていない。案内されたソファ席でカラフルなメニュー表を眺めていると、ウェイターが注文をとりにきたので、私はおもむろに胸の前で片手を振った。
「あとからもう一人来るんで、そしたら注文します」
去っていったウェイターが、ストライプ柄の半袖制服を着ているのを見て、ああもう初夏なのだな、と思った。
六月の、雨上がりの匂いが立ち込める夜
夜の十一時を回ったファミリーレストラン内に、客はもうまばらにしか残っていない。案内されたソファ席でカラフルなメニュー表を眺めていると、ウェイターが注文をとりにきたので、私はおもむろに胸の前で片手を振った。
「あとからもう一人来るんで、そしたら注文します」
去っていったウェイターが、ストライプ柄の半袖制服を着ているのを見て、ああもう初夏なのだな、と思った。
六月の、雨上がりの匂いが立ち込める夜