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上田聡子
2015年12月16日 00:58
大学院に進んで一年目の夏、日々実験と観察に追われながら、レポート記録をつけている私に、同じ研究室の菊ちゃんが声をかけてきた。「小島さんも、飲み会来ないー?」「飲み会?」観察記録のノートから顔を上げてけげんな顔をした私に、菊ちゃんは重ねて言った。「というか、社会人の人との合コンなんだけど、人数が足りないから、小島さんもどうかなって」きれいにつけまつげでふちどられた目をきらきらさせて