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DIY-自作の玄米冷蔵庫

災害や台湾問題、核の危機など何が起こるか分からない昨今、皆さま備蓄などされていますでしょうか?コロナが始まった時のマスクもそうでしたが、需要が逼迫したり物流が滞るとあっという間に何ヶ月も物が入手できないという事態はいくらでもあり得ます。
私は秋口より既に缶詰類や医薬品、ティッシュ、蒸留水機、5年保存の備蓄米などなど購入していて屋内は置く場所が少なくなってきました。DIYなどは特に好きではないのですが、更に玄米とお米の備蓄をしようと昨年末の忙しい時期、自作玄米冷蔵庫を作成しました。おかげで大掃除がほとんど出来なくなってしまいましたが。

22kg保管。無いよりはマシといった程度ですが。

さて電圧をかけると片側に熱が移動して冷えるペルチェ効果を利用したペルチェ式の冷蔵庫を作りました。一般の冷蔵庫と違い玄米保存としては15℃以下位が良いと言われていますので4〜5℃まで冷やす程の能力は必要としません。玄米冷蔵庫は虫のふ化やカビの発生などを抑え、10年位経っても美味しく食べられたという話も聞きます。

今回有機玄米を中心に購入しました。以前有機無農薬のお米を食べたことが有りますが、高いだけあって美味しく味が全然違いました。恐らく玄米も美味しいと思います。化学肥料をやっていると微生物が減って土地が瘦せ、反って害虫が出て農薬を必要とするそうです。その事と味は関係あるのでしょう。玄米は農薬が無ければ野菜代わりに安心して食べる事も出来ます。

市販の玄米冷蔵庫も売られていますが、非常に重量が有りますしベランダに気軽に置く類のものではないのでYouTubeのペルチェ冷蔵庫の作成法などを参考に作ってみました。ベニアや発泡スチロールで作る人が多い中、恐らくベランダで普通のツールボックスを使用したタイプを作るのは私が日本初ではないでしょうか。ワインセラーとしても使えるかもしれませんが、16℃以上にならないと温度調節器がONしない設定にしているので、冬場は外気の成り行きのままで10℃以下だったりします。

その代わり冬場は電力は食いません。テストしたところ、外気マイナス10数度の低下といった能力でした。夏場は少し厳しいかもしれませんが、その時対策すれば良いでしょう。ペルチェユニットをツインドライブにしていますが、2,3ヶ有れば十分と思います。

ホームセンターで普通に売られているBOX

地道~
機器は基本この三種類とリレー一個あれば出来ます。
○安定化電源 AC DC コンバーター 12V 30A 360W
○Gavit 冷却システムキット ペルチェ式 DC12V
○サーモスタット、XH-W3002 DC12V

全てAmazonで購入 安価です。内部断熱はスタイロフォーム25㎜を使用。

やってみた感想ですが、こういうものはどんぶり勘定で当たりをつけて気軽に一日で出来ると思えなければ中々やろうと思わない類のものでした。細かい所まで寸法を測って材料はこのくらい必要でって計算してやっていると面倒で私はやる気が起きません。
その代わり見積りが甘いですからあれを買っとけばよかったとか、こんな大変とは思わなかったと泣き言を言う羽目になりました。それでも、「今止めたらこれまでの苦労が全部水の泡になってしまう!」というところまで行ったので何度もため息をつきながら、物や工具が無い中アイデアと根性で切り抜けて完成させた感じです。断熱が不足した所は隙間テープを貼り合わせ、アルミテープで密閉しました。スタートさえ切ればこうやって物事を完遂させるのも有りではないでしょうか?最後このお米の一粒があって生き残れたという事態になった時に、私の苦労は報われる事になります(笑)。
しかし、世の中にはDIYが好きな人も居ます。DIYに幾ら時間をかけても苦にならない人にはお勧めです。興味ある人の為に回路図を載せます。

玄米冷蔵庫回路図

ペルチェユニットが12Vと電圧が低いため6A/1ヶと電流値高めで発熱量が大きかったので、安定化電源や電線はBOX外に付ける必要があります。また、サーモスタットの定格が10Aまでなので2ヶ以上ペルチェを付ける場合リレー受けしてやる必要があります。コンセントは屋内のエアコン用のコンセントから引っ張っています。安定化電源は過電流防止機能が付いているのでブレーカーはつけていません。外側アルミテープは5m¥1,000ですが出来たら防水用のが良いでしょう(追記:夏場は内部に水が溜まるので水抜き必要)。

ベランダにマッチ

昨年海外の電気代高騰やインフレ、物資不足を知らない妻は、「食糧難なんていつ来るのよ?」と言って冷やかに見ていましたが、万が一の為です。
昨年からの肥料の高騰で農家を辞める方が増えている様です。畜産業も飼料の高騰で廃業が多いです。また、昨年のトンガの海底火山の噴火により今年以降は冷夏になり米不足になるかも知れません。1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火した後1993年に大冷夏となり日本はお米をタイなどから輸入する羽目になりました。火山の粉塵により太陽光が減少した為の様です。これだけ自然環境がおかしくなったりウクライナ紛争もあり、食料の輸出規制をする国が増える中、日本も食料自給率を上げて貰いたいものです。個人にあっても家庭菜園したり、半年分位は備蓄をして自助努力した方が良いと感じます。物流や流通を考えると3日とか1週間分と考えていると全然足りないと思います。

最後の写真は好奇心で植えたベランダ白菜となります。¥200位で売っている白菜を¥100の苗を買ってわざわざ育てている不思議はあるのですが、見た事もないデカイ双葉がプランターでどの様に成長し大きくなるか見て見たかったのでした。
安心を買うため、いざとなって周りに迷惑かけないため、自分なりに楽しみながらローリングストックしたり家庭菜園をされると良いかもしれませんね。

白菜元気に成長中


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