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今年のTopics「社会人学生になった」|ショートエッセイ

気がつけば、年末。
仕事は無事に納まり、年末年始休暇です。しかし、無事に納まっていないものが。その敵は、大学院の課題です。

私は今年の4月から、京都芸術大学大学院 文芸コース(通信課程)の1期生として、小説創作を学んでいます。私が所属するのは、主としてエンタメ小説を書く方が集まるゼミ。通信制大学らしく、全国からさまざまなバックグラウンドをお持ちのゼミ生たちが、二十数人で切磋琢磨しながら創作活動に励んでいます。

社会人学生ってどんな感じ?と思われる方のために、授業のイメージをざっとお伝えします。

大学院の授業は、春夏秋冬の4学期制で、各学期で2科目ほど取るペースです。夏休みなどの長期休暇はありません。授業は多くの場合、オンデマンド動画を視聴し、中間レポートを提出。その後、ZOOMで行われる中間講評でコメントしてもらい、コメントをもとにブラッシュアップして最終提出期間に再提出、という流れになることが多いです。

オンデマンド動画の視聴がメインなので、仕事から帰宅後の夜間とか、移動中とか、土日にまとめてとか、自分のライフスタイルに合わせて視聴でき、とても助かっています。
私は基本、夜にちょっとずつ見ることが多いですが、レポート提出期限が迫ってきた時には、移動中などのすき間時間にも見ています。(ちなみに、動画は一旦止めてしばらくするとログアウトしてしまい、続きから視聴することができないため、何分まで見たというのを覚えています。次見るときはその分数まで動画を飛ばして続きから見るようにしています。「続きから」機能、切実に求む!!)

さらに、この通常授業に加えて、ゼミがあります。
こちらはZOOMを使用して、午前中から夕方までみっちり集中的に行われ、ゼミの日は夕方にはへとへとになります。

ゼミでは、4学期ではなく前期・後期の2学期制で、それぞれで大きめの課題が出されます。前期課題は24000文字(原稿用紙60枚)の短編小説、後期課題は40000字(原稿用紙100枚)の中編小説でした。ちなみに文字数は目安で、多少の増減で減点されるようなことはありません。

課題は専用のサイトに投稿し、ゼミ生とお互いに読み合い、レビューコメントをつけます。その後は、ゼミの中で合評会です。前期合評会では、質疑応答の持ち時間の15分間は、針のムシロに立たされたようでした…(ちなみに、ほかのゼミ生も、先生方も基本的には褒めてくださります)

そんなこんなで、4月からの社会人学生を過ごしてきたわけですが、年末年始の現在は、後期課題に向けた取り組みの真っ最中。
そんなわけで、最近の私はnoteにも浮上できず、必死に課題に取り組んでいるところです。

春~秋のセメスターが終わり、学んでみての感想はというと、
すごく楽しい!!ということです。

私は長らくnoteでショートショートを中心に投稿してきて、note上のお知り合いの方も増え、企画にも参加させてもらい、他の作家さんと交流もしてきました。(最近は忙しくて更新頻度がぐっと減っていますが)
そんな私でも、合評会で自分の書いた小説に何件もコメントがつくのがすごく嬉しくて、モチベーション爆上がりです。笑

ゼミ生との意見交換は、noterのみなさんとの交流とは一味違った楽しさがあります。顔と名前がわかる方からの感想、という面も大きい気がします。
ただ、現状では、通信制ということもあり、ゼミ生とのいわゆる「雑談」の機会は不足していると感じています。もっと「どんな風に書いてる?」とか、「アイデアはどうやって?」みたいな会話がしたいのに、ゼミの中で20分かそこらのブレイクアウトルームくらいしか交流の場がありません。

ちなみに、先生方もこの課題意識をお持ちで、来年度からはオフラインでの交流の機会も設けてくれそうなので、今からとても楽しみです。
(1期生ということもあり、もっとこうなればと思うところはありますが、大学側はさまざまもっと良い学習環境となるように試行錯誤をしていただいていると感じています)

「小説なんて、ひとりで書くものだし、大学に行ってまで学ぶべきか?」
こんなことを入学までは思っていたのですが、やはり同じ生みの苦しみを経験した者同士で作品を読み合う機会は、自身の創作にすごくプラスになると感じています。

と、こんな調子で社会人学生の生活を送っており、この環境の変化が2023年の最大のTopicsでした。来年は学習した内容をもとに、小説創作を磨いていき、同時に数もこなしたいので、積極的に公募に挑戦したいと思っております。(宣言!)

最後に、社会人学生の楽しみ方番外編。
学割を思う存分使いまくろう!
Amazon、YouTube Premium、映画館、劇場、新幹線(大学の用事に限る)などなど。数えると意外にあるのです。

また読みたいなと思ってくださったら、よろしければスキ、コメント、シェア、サポートをお願いします。日々の創作の励みになります。