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【日記】哲学や禅問答なみに分からないので見積書を出させる

5月某日。

ムスメのクラスメイトの中に、このゴールデンウィークを自主的に10連休にした猛者がいる。

昨年もムスメと同じクラスだったAちゃんで、個性とメンタルとじゃんけんがべらぼうに強い子だ。

クラスメイトたちは水曜日の時点で「あいつ、10連休にする気だな」と全員一致で予想していたらしい。

木曜日、10連休が確定した瞬間には「A、許すまじ」と言いながら、みんな爆笑していたという。

Aちゃんは、連休明けには言い訳することもなく、かと言って開き直ることもなく、あっけらかんと登校してくるのだろう。



2年生はもうじき修学旅行があるので、学校から、お知らせのメールやプリントが頻繁に届く。

今日は準備物に関するメールが届いて、いよいよという感じだ。

メールには、
必ず持参するもの(制服や着替えなど)
ホテルにあるので持参する必要のないもの(シャンプーやドライヤー)
必要な人は持ってくるもの(日焼け止めや常備薬)
などが書いてある。

私とオットが「今どきは、いったい幾らなのか?」と気にしていたお小遣いの額は、ひと言、「常識の範囲で」と書いてあるだけだった。

夫婦でしばし沈黙する。

常識の範囲……。

常識……?

令和の私立高校の修学旅行3泊4日の常識的なお小遣いの金額……?

分からぬ。

昭和生まれのダディとマミィには哲学や禅問答なみに分からぬ。

そもそも我らに常識などあるのだろうか?(転勤でもないのにニュージーランドに引っ越しちゃう親だよ?)

仕方がないので、ムスメに見積書を出させた。

ムスメは行程表を参考にしたり、同じ班の友達に聞いたりして、嬉々としてそれを作成した。

こういうところにオットとその父親(義父)の遺伝子を感じる。

義父は家族旅行の行程表をパソコンで作成して息子たちに配る人なのだ。(しかも、集合場所やら集合時間やら、めちゃくちゃこまかい。)

ムスメが作成した見積もりの内訳は、班別自由行動の日の交通費と昼食代、両家の祖父母へのお土産代、そして、ムスメが都会にしかない店で買いたいものの代金。

詳細は書かないけれど、まあ、非常識ではない金額(たぶん)なので、これでいいかと夫婦で納得した。

常識的であることと非常識ではないこととは、はたしてイコールなのか?いくばくかの不安は残っている。







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