世界に羽ばたく時に大切なこと
ムスメの教育のために海外で8年ほど暮らしていたことを知られると、世界に羽ばたく子に育てるアドバイスみたいなものを求められることがあります。
……いや、ムスメはまだぬくぬくとうちにおります。しばらく羽ばたく気配はありません。
でも、将来的に海外に進出したい(させたい)人に、海外暮らしの経験者としてアドバイスできることが1つだけあります。
それは歯!小さな時から歯を大切に!ということ。
なぜなら、既に有名な話ですが、海外の歯科治療費は日本人には信じられないくらい高額であることが多いから。
私はニュージーランド在住時に治療済みの歯とクラウン(被せもの)の間に亀裂が入ってしまい、泣く泣く治療したのですが、その治療費は日本円に換算すると1本14万円。
オットに「加速装置(byサイボーグ009)でもつけるの?」と苦笑いされました。
wisdom teeth(親知らず)を抜いた友人は1本20万円だったそう。たっっっかい!
とは言え、歯の痛みに耐えながら海外生活を続けるのはまず不可能で、高額治療or帰国の究極の選択になります。
海外での生活基盤が不安定な間はもちろん、ある程度安定してからも、歯のトラブルは海外生活でよくある身近なリスクなのです。
しかも、虫歯のない歯というのは小さい頃からのケアなしには守りきれないものでもあるので『世界に羽ばたく子育てのアドバイス』を求められた時は、何はともあれ歯を大切に!とお伝えしています。
ところで、14万円の治療の後も、ニュージーランドの歯医者さんに半年ごとの歯のクリーニングに通っていた私。
ちなみに1回15,000円くらいかかります。
金額だけでなく、ニュージーランドの歯のクリーニングは、時間もみっちり1時間ほどかかります。
終わると顎とお財布がグッタリ。
でも、めちゃくちゃ高級な洗車をされた車みたいな気分になります。
毎回、ハイジニスト(歯科衛生士)さんからは、歯のお手入れのアドバイスもしてもらえるのですが、
歯ブラシは歯の表面と歯茎を優しく撫でる(マッサージする)だけ
歯の隙間の汚れはフロスじゃないと取れない
というのを念押しされます。
それを聞いた私は「まあ……ニュージーランドの歯ブラシはヘッドが大きくて、とてもじゃないけど歯の隙間まで綺麗に磨けないもんね」と呆れ気味に思っていたんですけど(失礼なやつ)、一旦フロスを使い始めたら、夜の歯磨きの仕上げにフロスを使わないとスッキリしなくなってしまいました。
そんなわけで、日本へ完全帰国してからもフロスを愛用しているのですが、なんとビックリ、フロスを使う前は日本の歯医者さんの定期検診で毎回のように小さな虫歯が発見されて、歯茎の健康状態も「もう少し努力しましょう」と指摘されていたのに、今は虫歯も見つからず、歯茎の状態も褒められるようになったんですよ!(個人の体験です。)
海外に羽ばたく予定のある人もない人も、フロス、おすすめです。