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占い師のちょっと使える心理学の話①

私は心理カウンセラーではありませんが、自分なりの解釈で「占い師のためになる心理学の話」をご紹介したいと思います。


まず、心理カウンセラーと占い師は「人の悩みを聞く」という点で共通してると思います。
そして異なる点は、悩みの解決方法です。
占い師は「魔法」を使って悩みのゆく先を見たり、心の声を当てます。良くも悪くもエンタメです。何を根拠に言ってるかわからないけどなんかそんな気がするし当たってるーみたいな「見えない力、わからない力をフル活用した思い込み療法」の一面があることは否めません。運命の存在ほど人に自信を与えるものはありませんから。※実際に魔法を使える占い師はいますが※

一方、カウンセラーは認知行動療法など学問に基づいて相談を受けます。
そして、悩みの解決方法として、心理カウンセラーは「答えを教えるのではなく、クライアント自身に答えを見つけ出させることで心を回復させる」手法をとっています。※占い師の感想です。

つまり、聞く力のプロだな、というのが心理カウンセラーに対する私のイメージです。

では、その心理カウンセラーの皆さんが、どんな態度・心構えで相談にのっているのでしょうか?
カウンセラーには必要な3つの条件というのがあるようです。

①自己一致(純粋性)


カウンセラーが自分の感情や考えを嘘をつかず表現していて、100%正直な状態であること。「自己一致」しているカウンセラーは、ありのままの自分でいる為、自分の心も把握できるし、相談者にも誠実に対応することができるということです。だから相談者は、カウンセラーに信頼を感じ、カウンセリングの効果を高めることができると言えるのです。

②無条件の肯定的配慮


相手を無条件に認め、批判しないこと。詳しく言えば、相談者の話を聞くとき、相手の価値や感情を否定せずに、肯定的に、関心を持って受け止めるということです。「無条件の肯定的配慮」を示すことで、クライエントは自分の話を安心して話せるようになり、カウンセリングの効果が高めることができると言えるのです。

③共感的理解


では最後に「共感的理解」とは?そのまま「共感」力で、相手の気持ちや考え方を理解しようとすることです。相手の話を聞いて、その人がどんな状況にあるのか、どんな感情を抱えているのか、どんな問題に直面しているのか感じる事でしょう。これは占い師にとって超重要だと思うので少し掘り下げます。

例えば、あなたが「昨日好きだった男性にフラれた。この先どうすればいい?」という相談を受けました。
あなたは相談者に「そうだったんですね。それはツラかったですね。」と言うのが共感です。あなたは相談者の気持ちを理解しようとしていますから。きっと相談者も自分のの悩みをわかってくれていると感じていることでしょう。

では次に、同じ状況で、あなたが「それは可哀そうに。元気出してください。」と言ったら、これは共感でしょうか?ちょっとわかりずらい例で申し訳ありませんが、これは相談者の感情に触れてないのがわかるでしょうか?
”可哀そう”というのはあなたから見た相手の立場(状況?)であって、心の中までは見てないというのを伝えたいんですが、何となくわかりますか?
この時、励ましてはくれてるようだけど、私の気持ちを理解しようとしてないよね、というのが相談者の本音であると思われます。

・・・といっても共感って難しいですよね。偉そうに書きましたが、私自身もまだまだ共感ができてない部分はあると思います。

では、どうすれば上手く共感することができるようになれるでしょうか?

基本は「相手の心の状態を感じること」ではないでしょうか?
タロット占い師の方なら感じることは得意ではないかと思います!「相手はきっとこう思っている…今こう考えたに違いない」と思考を働かせるのではなく、目に見えない心に寄り添う!カードをみる時と同じです!

といっても、そんな感覚論で説明されてもよくわからないですよね。
では具体的にどんなことができるが?ポイントをあげてみたいと思います。

  • 相手の話に集中し、興味や関心を示す

  • 相手の話から得られる情報やニュアンスを捉える

  • 相手の話から自分も共感できる部分や気づきやすい部分を見つける

  • 相手の話から自分も共感できない部分やや疑問点や不明点があれば確認する

相手に興味を持って、共通点を探そうという事だと思います。

まとめ


まず追記ですが、そもそも人の悩みとは「こうでありたい自分(理想)」と「ありのままの自分(現実)」の間にずれが発生する状態のこと。これが相談者を苦しめているということ。
それを解決するには、解釈・暗示・忠告せずとにかく話を聞き、共感し、現実自己を認知させる。



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