見出し画像

雑貨店の経営 「好き」と「売上」について

はじめまして。生活雑貨店at home .の代表取締役の星定宏です。
福島県郡山市で3店舗で経営しています。


画像2


タイトルであえて経営と表記したのは、
「雑貨店をする事」と「雑貨店を経営する事」の間には
似ているようで、大きな違いがあるからです。
この事について色々と書いていきたいと思います。


「好き」と「売上」

「雑貨店をする事」は、「好き」な事を仕事にしていく事と言えます。
「雑貨店を経営する事」では、それで成果を出し、更に継続していくことなので、しっかりとした「売上」を上げる必要があります。(本当は売上だけではないのですが。。そのあたりはいずれ)

雑貨店の場合、多くは「好き」な事だから、が理由で始めていると思います。ただし、お店を続けていくためには成果を出していくことが必要です。つまり「売上」が必要ですね。

しかし、ここでよくあるケースが、自分の好きな物が必ずしも売れるわけではない、という事です。

もちろん、自身のセレクトは全て売れる!という天才な人もいるかもしれませんが、通常はここで悩むわけです。

自分が良いと思っているものが売れない。。。

そして売上を上げるためには自分があまり好みでないものも売らなくてなはらない。。。

結構、この悩みを持っている人、多いのではないかと思います。

この問題を、すご〜くシンプルに言うと「好き」「売上」という、ふたつのモノサシの話になってきます。
このふたつの両立は僕の経営のテーマで、これをどの程度の規模感で実現するかは自分自身のチャレンジと捉えています。


好きな事を考えてみる

ここで「好き」な事について考えてみます。
誰にでも自分の好きな事ってありますよね?
それは自分にとって、とても価値ある事で、大切な事です。
好きな事でお店や何かをするって、その自分が大切にしている価値観を、多くの人に知ってもらいたい!という事。と言えると思います。

自分の好きな事が多くの人に届くのはとても嬉しい事です。
ですから、雑貨店をやる上での好きな事というのは=自分自身を知ってほしいという事とも言えます。

売上についても考えてみる

逆に売上はどうでしょう?
売上はお客様がお店のものを良いと思ったら購入しますので、お客様のニーズに応えた時に売上が発生すると言えます。
言い方を変えると、売上とは、お客様自身の価値観の寄り添う事が出来た時に発生します。
ですから、ここでは先ほどの「好き」とは逆に、お客様の価値観が主となります。
そしてお客様に喜んでもらった時、それがまさに売上です。
雑貨店をやる上での売上=お客様に喜んでもらうという事


再び「好き」と「売上」

自分の価値観を知ってもらう喜び。それは好きな事だからこそ。
相手の価値観に寄り添う事で喜んでもらえたこと。それこそが売上。

このふたつが両立するポイントで成り立たせる事が、雑貨店における良い経営だと思っています。

なぜかというと
自分の「好き」だけ、自身の価値観を知ってもらいたいだけでは、そこに参加できる人は少なくなりがちで、多くの人に届けるのは難しいです(しかしそれができる天才がいないわけではないですが)

逆に、多くのお客様に喜んでもらう事、他者の価値観に寄り添うだけを目的とすると、雑貨店としては無難なお店にならざるをえなく、そういうお店を自分がやる必要があるのか?(そもそも雑貨店である必要があるのか?)ということにならないとも言えません。

雑貨店として続けていくことは、好きと売上の両方が大事な要素で、どちらかが欠けても良いお店とは言えないのではないかと考えてます。
自分たちのお店at home.ではこの両立にチャレンジしてきて、これまでうまくいったこともあれば、もちろん失敗したことも沢山あります。

では、このふたつを成り立たせていくことは可能でしょうか?
自身の経験上、長いスパンで見れば成り立ちます。


「好き」と「売上」の循環

先ほどまで好きと売上の両立と書いてきましたが、もっと正確に言うと
「好き」と「売上」の循環と表した方がより具体的です。

このふたつが循環していく。
順番はこうです。

1.好き → 2.売上 → 3.好き → 4.売上

それぞれのステージごとに

1.「好き」という情熱が全てのスタート、着火点に。スタートステージ

2.お客様に向き合い喜びの最大化を最優先。成長ステージ

3.自分の価値観をより多くの人に投げかける。チャレンジステージ

4.価値観が近づいているからこそ広がる新たな価値観。さらなる成長へ

ポイントとしては
1.情熱をエンジンにして短時間で駆け抜ける。
2.時間を取り、より多くの人と向き合う。自分の価値観に囚われすぎない。
3.多くの人が集まっているからこそ、資金的にもチャレンジできる。
4.これまでの価値観の共有してきた量と広さがあるからこそ深さが出せる。

それぞれのステージで取り組む課題は違いますが、この循環の中で広がりは着実にやってきます。


「好き」と「売上」の循環こそが雑貨店の経営

このように好きと売上の循環させ、その輪を広げていくことは、

自分の「好き」を大切にし、お客様の喜び「売上」を大きくすること。

それは

雑貨店という日常の生活のささやかな楽しみを作る業態だからできること。

そう考えています。

そしてその循環こそが、まさしく雑貨店における経営なんだと思います。

僕の雑貨店としての経営はこれからもこのことをずっと考えながら歩んでいことでしょう。


これから、こんな雑貨店の経営のことを中心に、このnoteに書いていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?