【私のしくじり体験談】「300人の壁」にぶつかった話。
こんにちは。one net代表の星です。
今回は、私のしくじりの話をさせてください。
組織の成長痛ともいえる『300人の壁』にぶつかった時の話です。
会社の成長に比例してレベルが上がらないメンバーに対して抱いたストレス
今から1~2年前の話になりますが、
「会社を大きくしていきたい」という思いから、当時は事業を伸ばすことに集中していました。
ですが、事業が少しずつ伸びていくほどに、
・さらに事業を伸ばすために私がメンバーに求めていること
・実際にメンバーがやっていること
この2つの間にギャップが生じていったんです。
事業が伸びると、必然的に業務量などやるべきことが増え、そこで求められるレベルも成長に比例して上がっていきますよね。
でも、実際の当時の弊社ではその求められるレベル感にメンバーの対応レベルがついて行っていなかった。
だから自分はレベルを上げるために「そうじゃない」「こうじゃないんだ」と言い続けていたものの、そのギャップは埋まらないし、自分自身もギャップが埋まらない問題にストレスを感じ続けていました。
ギャップ解消のため私がとった行動は・・・
そうしてフラストレーションを溜めに溜めた私は、ついに間違った発想にたどり着いてしまったのです…。
「自分でやればいいじゃん」と…。
これは経営者の方には多い考え方かもしれません。
特に元々プレーヤーだった人ならなおさら。
自分自身の働き方が、元々ハードワークなタイプなんですよね。
今の時代には合わないかもしれないですが、「24時間365日働きます!!」っていうスタイル。
だから、メンバーのところで生じているギャップを解消するために、土曜・日曜や平日自分の仕事が終わった後に一人で作業を進めていました。
この時期は、メンバーも200~300人規模に増えて事業所も増えだした時期。
そうなってくると20~30人規模の頃とはスピード感も違ってくるので、自分で先手を打ってしまったり、進捗が合ってないから陰でテコ入れしちゃったり。
自分が動いているので、会社と事業は進んでいきます。
でも、メンバーたちの進捗はギャップが埋まらず、さらにズレが生じるという悪循環。
プロジェクトの立ち上げに関して、従業員数がそれほど多くないうちは進捗が悪い時に自分が介入すれば、基本的に物事は進んでいきました。
でも、従業員が増え会社が大きくなって、プロジェクトの数も増えていったとき、進捗の悪い所やパワーが不足している所に手を加えようにも、自分自身の身体が物理的に追いつかなくなったんです。
結果、当時やろうとしていたプロジェクトはすべて頓挫するという事態にに…。
ギャップが埋まらない本当の原因は○○
私がメンバーに求めるレベルと、メンバーのレベル感にギャップが生じていたと言いましたが、冷静に振り返ると本当の意味でギャップが生じていたのはそこではなかったのかもしれません。
私の想いとメンバーの想いや考えにギャップがあったから、レベル感として目に見える形でギャップが生じていたのではないかと思います。
事業を伸ばしていきたい私が「いいプロダクトは早くリリースしよう」「ペースを上げて進めていこう」と思っている一方で、
メンバーはおそらく「業務量が増える」「新しくやることが増える」と負担を感じ、あまり喜んでいなかったのだと考えます。
その思考のギャップが、レベル感のギャップとして現れていたんですね。
さらに、経営者であるはずの私がプレーヤー目線で動いてしまっていたため、全体を俯瞰できていませんでした。
それも思考のギャップに気づけなかった原因の一つかもしれません。
経営者の仕事は経営であってプレーヤーではない
この2年ほどは迷走の時期。
3~4つほど新しいプロジェクトを作ろうとして、中堅層や上層部を初めとする多くのメンバーをアサインしていました。
しかし、進め方が悪く新規事業として立ち上がらないまま終了を迎えたので、かなり大変な経験をした時期でもありますね。
この経験で学んだのは、
『経営者の仕事は経営であってプレーヤーではない』ということ。
全部自分でやろうとするスタイルは、どこかで破綻を迎えます。
従業員数が増え、事業所が増え、物理的に目の届かないところで働いているスタッフが多くなってくると、全部自分でやろうとするのは正直無理です。
当時はそのことに気づけず、自分一人でどうにかしようとしていたのが良くなかったと今では思いますね。
なので、今新規で立ち上げているものには「基本的に触らない」意識を徹底しています。
アドバイザリーとしての立場で、事業が進んでいくのを見るように変えていきました。
経営者がプレーヤーとして動いていても、きっとある程度のところまでは問題なく進んでいきます。
しかし、そのままではいずれ「300人の壁」にぶつかるときが来るはずです。
【経営者】と【プレーヤー=現場】が別物であるべきだということを理解し、組織を育てていくことが重要だと考えています。
「300人の壁」を乗り越え、さらに会社を成長させるため精進してまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
新規事業の立ち上げ、会社の成長拡大を目指し日々奮闘中です。
ともに壁を乗り越えたいと思ってくださった方は、ぜひお声がけください!
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