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たまごやきについて語るときに僕の語ること

今日は、僕が日ごろわりとよく作るたまご焼きの作り方を説明してみようと思います。それはおそらく大方の人にとってどうということはないたまご焼きだと思います。なぜこれをするかというと、たまご焼きの作り方の説明をとおして僕という人間が分かるだろうからです。村上春樹さんは「自分を紹介しようと思ったら、カキフライについて語る」というようなことを言っています。要するにそういうことなのです。そしてこれを読んでいいなと思ったあなたは、僕とお付き合いしてみてはいかがでしょうか。

たまご焼きの材料と使う道具

材料
・卵 2こ(ちょっと贅沢するときは3こ)
・みりん 少々
・しょうゆ 少々
・油(ちょっと高いけどオリーブオイルが好き🥰)

道具
・フライパン(21センチ)
・さいばし 一膳
・おさら(木製が好ましい、なぜならぬくもりが感じられるからさ)
・おわん

たまご焼きを作る。

フライパンに油をたらし、熱する。おわんにたまごを割り入れる。みりんとしょうゆをお好みでたらし、切るように混ぜる。このとき、ちょっと白身が残るくらいに、大まかに混ぜるのがふわふわのたまご焼きを作るコツ。
フライパンが十分に温まったら、一気におわんのたまごを流しいれる。だし巻きたまごとかにしたい人は半分ずつや何回かに分けて入れたりするらしいけれど、僕は一息に入れてしまう。それでも大丈夫。フライパンがよく温まっていれば、すぐに底の方が固まってきて膜のようになるから、さいばしで一度その膜をくずす。するとくずれたところに上層のまだ液体だったたまご液が流れ込んでいくので固まるまで少し置く。火を強火にしていた人はここらで少し弱めよう。端っこのほうをつついてみて、はがれそうだったら注意深くはがしてたまごをたたんでいく。きれいにたためるのならそれに越したことはないが、ぼくは不器用なのでだいたいあちらから一回たたみ、こちらからもう一回たたむと、フライパンを動かしてクルっとひっくり返してしまう。少しそのままにして余熱でたたんだ面がくっついたら出来上がり。お皿に移そう。

たまご焼きを食べる。

さて、いよいよたまご焼きを食べることになった。僕は基本的にたまご焼きには何もかけない。ときたま気が向いたらケチャップを垂らすくらいだ。付き添いにはミニトマト君が2,3人たいてい顔を出す。余裕があれば野菜炒めや焦げたベーコンも登場したりする。でも基本はたまご焼きとミニトマト君のコンビと決まっている。納豆君もレギュラーキャラだが彼は独立主義かつごはんラヴァ―なので、たまご焼きと一緒の皿にのることはない。二人は僕の口の中でやっと一緒になれる。まずお箸で端から3センチぐらいのところに切り込みを入れ、長方形に近いかたちのたまご焼きの切れ端をつくる。そしたらその切れ端の断面からこぼれる半熟のたまご液をテーブルや床や服に垂らさないように気を付けながら、難しいときにはごはんの上に一度着地させて、二度目のトライで口に運ぶ。よく噛んで食べよう。けっこうふわふわとしていて、みりんの自然な甘みがひろがる。う~ん、今日もなかなか美味しいたまご焼きができた。3センチくらいの幅で食べていくと、だいたい4口くらいで食べ終わる。はい、ごちそうさま。

後片付け、そして…

食べ終わったので、お皿を洗おう。ごはんとみそ汁のおわんも洗おう。コップにはまだカフェオレが残っているのでそのままにしておいて、あとで本を読みながらゆっくり味わおう。
洗い終わったらマイクロファイバーの布巾で水けをふき取ろう。


僕はこんな感じで時々たまご焼きをつくりながら暮らしています。それなりに家事もできるし、お金はないけどけっこういい男だと思います。この記事を読んでいいなと思ったそこのあなた、僕とお付き合いしてみるのはいかがでしょうか。

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