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星々読書会2022 第2回開催模様をレポートします

第1回 第2回

去る6月25日(土)に、第2回星々読書会2022をオンラインで行いました。「書く人・書きたい人のための」読書会、第2回は「人物造形編」。「人物造形」(キャラクターの作り方)において影響を受けた本を一人一冊選び、語り合いました。

読書会のようす

第2期星々の読書会は「持ち寄り型」。参加者それぞれが一人1冊、テーマに沿って選んだ「創作の参考になった!」「書く上で刺激を受けた!」本について発表していただく形です。
第1回目同様、ラノベや児童文学、海外ミステリーなど幅広いジャンルの本が持ち寄られましたが、実際に創作をしている人が参加していることもあり、「キャラクターをつくること」について、様々な視点から選ばれた本が揃った印象でした。
各人3分程度の発表タイムでは、宿題としてお願いしていた、それぞれ選んだ本からの「キャラクター作りの参考になった箇所の抜き書き」をもとに、「この抜き書きの、どこにキャラクター描写の魅力を感じたか」について発表し合いました。
キャラクターの個性が、重層的な要素によって作られていることに着目する人、服装など詳細な外見描写が表すキャラクター像について語る人、周囲の人とどんな関係を結んでいるかがキャラクター像に直結している、と話す人。ひとくちに「人物造形」と言っても、さまざまな要素からそれぞれのキャラクターが作られていることがよくわかる発表タイムになりました。
その後の質問・感想タイムでは、それぞれの本にでてくるキャラクター造形について話し合う中で、創作する立場から、紹介者自身が人物造形のどんな部分にこだわっているかについても話が広がり、「書く」人たちならではの読書会になったように思います。

持ち寄られた本(順不同)

斉藤洋『アリスのうさぎ』
江國香織『ホリー・ガーデン』
村上春樹「ハナレイ・ベイ」(『東京奇譚集』より)
八木沢里志『純喫茶トルンカ』
ドナ・アンドリューズ『ハゲタカは舞い降りた』
薄井ゆうじ『くじらの降る森』
那須正幹『ぼくらは海へ』
竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』
斉藤倫『さいごのゆうれい』

次回の開催予定・いただいた感想など

皆さまのおかげで、星々読書会第2回を、無事開催することができました。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

読書会開催後のアンケートでいただいた感想です。

参加のみなさんが注目されているポイントがなんとなくわかったように思いましたし、自分自身が人物造形において注目しがちなものについても気づけたように思いました。参加された方のお話やほしお先生が参加者へのアドバイスをされるなかで、いろんな気づきを得られてとても有意義な時間となりました。少しでも活かしていけたらと思います。

紹介された作品も普段手に取らなさそうそうなもので、着眼点とともに提示いただけると、読んでみたいと思うものばかりとなりました。

実は読んだことがない作品に対して、意見や感想をお伝えすることに、難しさがあるなと感じていました。抜粋部分や説明だけでは作品のことがわからないからだと思います。
ですが、今回いろいろと話が深まったので、そこまで気にする必要はないのかなと思いました。
話の深まり具合が楽しくてよかったです。ありがとうございました。

参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
読んだことのない本についての発表を聞いて、何か意見を伝えることは確かに難しいとは思うのですが、一司会としましては、取り上げられた本をきっかけに、テーマについてのさまざまな角度からの話ができたらいいなと思っています。どうぞ気兼ねなく、気楽に発言していただけたらと思います。

次回も、これまで同様持ち寄り型で、「書く人・書きたい人」に向けた読書会になる予定です。皆さまと有意義で楽しい時間を過ごせるよう、運営一同準備を進めていきます。開催時期の詳細は追って発表いたします。

執筆:第2回読書会司会・may

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