星々読書会2022 第1回開催模様をレポートします
去る2月19日(土)に、第1回星々読書会2022をオンラインで行いました。「書く人・書きたい人のための」読書会、第1回は「文章編」。創作する上で、「文体」「文章表現」において影響を受けた本をひとりひとり持ち寄って行われた読書会の開催模様をレポートします。
読書会のようす
第2期星々の読書会は「持ち寄り型」。参加者それぞれが一人1冊、文体や文章表現において影響を受けた本を持ち寄って行われました。
ラノベからハードボイルドまで幅広いジャンルの本が持ち寄られましたが、現代の女性作家作品を選んだ人が多く、恩田陸、三浦しをんの本は2冊ずつあげられていました。
発表タイム2~3分の後は質問タイムという形式でしたが、熱のこもった発表に、皆さんからの質問やほしお先生の解説なども加わり、濃密な時間となりました。
ひとくちに「文章表現」と言っても、こだわるポイントはさまざまです。「語り」のうまさに惹かれる人、「会話」の妙をあげる人、「比喩」のうまさに着目する人。
中でも文章の「リズム」が良いことは、読者にとってとても大切なことがわかりました。発表者に、選んだ本から抜き書きした部分を読んでもらう場面が多くあったのですが、リズムが良い文章は、聞いているだけですっと内容が頭に入ってくる、よく練られた文章になっていました。まだ読んだことのない文章を人の声で聞く。一人の読書では味わえない、読書会ならではの場面だったと思います。
持ち寄られた本(順不同)
恩田陸『消滅』
恩田陸「曜変天目の夜」(『象と耳鳴り』所収)
湯本香樹実『ポプラの秋』
青山美智子『赤と青とエスキース』
山本文緒『恋愛中毒』
ロバート B. パーカー『初秋』
馬のこえが聞こえる『悪役のご令息のどうにかしたい日常』
三浦しをん『白いへび眠る島』
三浦しをん『むかしのはなし』
尾崎翠『第七官界彷徨』
舞城王太郎『世界は密室でできている。』
川上弘美『光ってみえるもの、あれは』
次回の開催予定・いただいた感想など
皆さまのおかげで、星々読書会第1回を、無事開催することができました。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
読書会開催後のアンケートでいただいた感想です。
参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
「次回も参加したい」とのお声をいただけて、とても嬉しいです。
次回も、第1回同様持ち寄り型で、「人物描写」をテーマに、「書く人・書きたい人」に向けた読書会になる予定です。皆さまと有意義で楽しい時間を過ごせるよう、運営一同準備を進めていきます。開催時期の詳細は追って発表いたします。
執筆:第1回読書会司会・may
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