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「バスケットボールが好きだから...」|1年 藤平皓成【Members' voice #5】

法政バスケ部1年の藤平皓成です。
あまり自分の気持ちを文章にしたことがないのでうまく書けるか不安ですが、ラジオを聞くような感覚で気楽に読んでいただけたらと思います。


自分がバスケを始めたのは小2の時で4つ上の兄の影響で始めました。
自分は昔から運動が苦手でスポーツなんてやりたくないと思っていましたが、身長が高かったのでそれを活かせるバスケットポールは自分の中では楽しさを感じられる数少ないスポーツのうちの一つでした。


中学では小学校からやっていたこともあり1年生の頃から試合に出してもらっていました。
そして嬉しいことに県選抜にも選んでいただき、3年生の時にはU15のナショナル育成キャンプに参加させてもらうなど気持ち悪いほど順調なバスケ人生を歩んでいました。


しかし、自分は高校では勉強メインの生活を送ろうと持っていたので全国の強豪の高校などほとんど知りませんでした。
そんな時、小学校から仲が良かったバスケ友達に正智深谷の練習に誘われ興味半分で行きました。

初めて練習を見た時の衝撃は今でも覚えています。
まるでテスト終了5分前に裏に問題があったを知った時のような衝撃を受けました。

練習はきついですし、選手同士で鼓舞しあったり、厳しい言葉で指摘しあったり、先生はもちろん最初から最後まで声を荒げていますし、自分の知っているバスケの世界とは全く違う世界でした。

こんな世界にはついていけないと思っていたのに気がつけば4月には入学して正智深谷の制服を着て、体育館前でピースしていました。


高校三年間は、想像を絶するきつさでした。
毎日筋肉痛の体に制服を纏い、重たい瞼を必死に持ち上げながら学校に行っていました。毎日のように「もうやめたい」って思っていました。
ですが、そんな部活の中でも楽しみはありました。


ほぼ毎週近隣の強豪校が集まり練習試合をしていて、その試合をベンチから見ていたり、たまに試合に出してもらう機会があったり、もちろん試合中は精神的にも体力的にもきついですが、ハイレベルなバスケットボールに関われていることがとても嬉しかったのです。

相手チームの戦術、上手い選手は自分のバスケットボールの世界をどんどん広げてくれました。
自分はどちらかというとスーパースターと呼ばれる人たちと一緒のチームになりたいとい気持ちより、敵として対峙したいという気持ちが強かったのでもちろんチーム内にスーパースターはいましたが、相手チームのスター選手をどうしたらいいかということを考えたり、それをコートで実践したりすることに楽しさを感じていました。
そんな小さいようで自分にとっては大きな楽しみや、大好きなチームメイトとの日常を楽しみにすることで三年間過ごしてきました。


3年生になって進路を考える際、自分は一応特進クラスという勉強を頑張るクラスにいたので、バスケットボールという世界を離れて一般受験という選択肢もありました。
進路を考えはじめた際、バスケから離れたいという気持ちがとても強くありました。

その理由は、もうこんなきつい生活送りたくないと思っていましたし、学ぶことも好きか嫌いかで聞かれたら好きと答えるくらいなので大学では勉学にも力をいれたい思っていました。

そしてなんといっても部活によって自分のしたいことが制限されるのが嫌だったのです。旅行に行きたいけど部活があるから行けない。身体作りのために食べたいものを我慢して身体にいい食べ物を食べる。

そんな生活もうしたくないと思っていました。ですがここまで頑張ってきたものを簡単に手放すことはできず、1週間以上悩みました。


じゃあなぜ今自分がバスケをやっているかというと、バスケ以外の生活に不満があったり、練習がきついことだったりなど嫌なことは色々ありますが、結局は「バスケットボールそのものを嫌だと思ったことは一度もないから」なんです。


バッシュのスキール音、ボールがネットをくぐる音、ドリブルの音はもちろん、試合でお互いのスキル、戦術、気持ちのぶつかり合い、新たなバスケを知ることなどなど、「バスケをしている時が一番幸せを感じられた」のです。


もちろん、バスケで落ち込むこともあります。試合に負けた。どうすればうまくいくかわからないなど思うことはあります。

そんな悩みも、彼女に振られた、友達と喧嘩した、単位を落としたなどのバスケ以外の悩みさえもバスケだけが解決してくれる存在なのです。

そして、オフの日もボールを触っていたり、試合のビデオを見ていたりなど気がつけばバスケに関係あることをしていました。そんなバスケを自分の望むレベルでできる権利を無駄にはできませんし、そんな自分にとって大切な存在を手放すことなど自分はできませんでした。

"Basketball is the best therapist out there." 

どこの誰が言ったかは知りませんがよく言ったものです。


また、まだ知らないバスケの世界を知りたい、そんな世界で戦いたいという気持ちもあり、大学でも高いレベルのバスケをやること選びました。


大学生の自分はバスケットボールをしていてもお金が貰えるわけではありませんし、生活がかかっているわけではありません。
だからこそ純粋にバスケットボールを楽しむことができると思います。
そして、

「バスケットボールが好きだ。」

という気持ちをコート上で思いっきり表現して、一人でも多くの人にバスケットボールの魅力を伝えられればいいなと思っています。


拙い文章でしたが読んでいただいてありがとうございました。
最後に、引き続き法政大学バスケットボール部の応援をよろしくお願いします。

藤平皓成(ふじひらこうせい)
学年:1年
学部学科:経営学部経営戦略学科
出身校:正智深谷高等学校


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