時事ネタ① 「コロナ」
さて、緊急事態宣言が出て、学校がことごとく休みになり、バイトもなくなり、暇を持て余している設樂です。こんにちは。何かせねばならぬ。と思いながらも毎日大学の食堂に顔を出し、ついでに散歩なんかして…。申し訳ございません。
暇。
暇って人類最大の敵だと思うんですよ。何もしてないと太っちゃうし…。
というわけで今回のテーマは世間を騒がせている「コロナ」ということにいたします。
まず、コロナウイルスの綴りは英語で " coronavirus " 。皆さんが「コロナコロナ」といってる" corona "ですが、もともとの意味は古代ラテン語、古代ギリシア語の「王冠」という意味の単語です。
コロナウイルスの発見は1960年代で、電子顕微鏡で特徴的な外観が見られたことに由来しています。画像は結構きもいので割愛しますが、球体に、突起状のタンパク質が多数くっついているような見た目。その見た目が、王冠だったり、天文学的な話なら「太陽コロナ」に似ているということから名づけられました。ちなみにその由来となってるタンパク質の突起が感染の元凶になっているんですけどね。
ちなみにここでもう、コロナウイルスについての話は終了。あとは個人的興味の長話。
さて、「王冠」という単語に対応する英単語といえば大体 " corona " とは言わないと思うんですよ。どっちかといえば " crown " ですよね。僕もそう。結論から言うと、" corona " という単語を基に、" crown " という単語が作られたという風になります。実際、中英語の時代から二つの単語が混在するようになっているようですし。というわけで、" crown " という単語ができる前に起きたであろう「冠」に関する出来事は " corona " が使われていたりします。例えば、高校世界史選択者ならだれでも知ってる（はず？）西暦800年に起きた「カールの戴冠」。Wikipedia先生の「カール大帝」・「カールの戴冠」のページを英語で読むと、まず大きく " Coronation " てあるわけですよ。
よし、と思って読み進めていくと途中で " crowned " という単語があるんですけどもね、
なんてことを思いながら 、" crowned " のリンク先に飛ぶとなんと…、
" Coronation of the Holy Roman Emperor "
よし。なんて思ったりして。
つまり、昔から使われているような言葉・由緒正しい感じの言葉には昔からある単語を使われやすいことから、題名には " coronation "（昔からある単語）、文章の中には " crowned "（割と最近にできた周知されている単語）が使われていたと考えられます。日本語で言うならば、専門用語と日常会話用の言葉的な感じ。専門用語はかっこよくしようと難しい漢字使ったり、外国語引っ張ってくることが多いですから。ちなみに、オットー1世の戴冠にも " coronation " が使われています。（と、いうか全員の戴冠に使われているはずなんですけども）
つづいて、各国の「王冠」に相当する単語をあげていきましょう。その前に（自分で振っといて難ですが）、「王冠」ってどういうイメージがありますかね。大体王様かだれか、とりあえずとても偉い人がつけているイメージですよね。ヨーロッパ世界で王冠が採用されたのは、古代のローマ帝国の時代。ご存じ（？）コンスタンティンヌス大帝が、西アジアの文化から取り入れたという説、古代ギリシア・ローマの時代に太陽の象徴として放射状の王冠（自由の女神がかぶってるようなやつ）を使い始めた説といろいろ。
コンスタンティヌス大帝が取り入れた王冠はその後代々の皇帝に受け継がれていきました。ということは、ヨーロッパでつかわれる「冠」はキリスト教的な意味が強いんです。すなわち、「キリスト教が伝わる＝王冠という概念が伝わる」という風に考えてよいのではないでしょうか。
その証拠として、キリスト教が伝わる前、英語（古英語）にも一応「王冠」に相当する語がありますが、全く異なっています。各土地で細々と発生した「王冠」という文化は、キリスト教の「王冠」文化にすべて上書きされてしまったのではないでしょうか。
そして、上の画像のようにヨーロッパの大体どの言語も似たりよったりという結果になりました。ここまでヨーロッパ中で似た単語も珍しいのではないかなーなんてことを思っていますが。
さてさて、ここまで時事ネタで「コロナ」とか言っときながら、全く関係ない話題を繰り広げさせていただきましたが、コロナ、早く収束してほしいですね。
今度は、コロナ大惨事っていうことで、" disaster " の話でもしようかな？下書きは残ってるけど書き進めてない記事あるしなぁ。個人的には「トイレ」の話が爆弾になると思ってたりするのでお楽しみに。（するひといないか？）
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