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"甘い"部屋?いえいえ…。

 今やコロナで宿泊はおろか、外出も制限されている時期。こんな時には到底無理ですが、一度は泊まってみたいホテルのスイートルーム。恋人と、あるいは婚約者なんかと一緒にキャッキャウフフなひと時を…。っておい、そんな幻想はいつまでも幻想で終わってしまう運命の設樂です。こんにちは。

 さて、今日の話題ですが、みんなあこがれのスイートルームは本当に「甘い部屋」なのか、ということです。「せっかくスイートルームに泊まるんだから、甘い夜を過ごそうZe♡」とか言っちゃう恥ずかしい人にならないためにも、ぜひこの記事でも読んでくださいな。

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 ではまず、さっそく種明かしから始めていきますが、「スイートルーム」の正しい綴りは、" sweet room " ではなく、" suite room " です。そもそも、" suite " 一語だけで、その部屋を指す単語になっています。ホテルの「スイートルーム」というのは、ビジネスホテルなどの部屋とは違って、寝室に加えてリビング、応接室などがそれぞれ独立して存在している部屋のことです。ビジネスホテルにしか泊まったことのない僕が言うのも難ですが、ビジネスホテルって、大体一部屋で、ベッドがどーーんと置いてあって、そのわきに申し訳程度にテーブルとか椅子があるとこが多いですよね。スイートルームは部屋って言ってますけど簡単に言えば「家」のような感じ、寝る部屋、ご飯食べる部屋、人と会う部屋などなどがそれぞれきちんと仕切られている部屋のことを言いますよね。

 " suite " のもともとの意味は、「ひとまとまりになっているもの」。なので、「スイートルーム」のほかに、「組曲」などといった意味もあったりします。ですから、「様々な部屋がひとまとまりになっているもの」という意味で、" suite " が使われている、ということです。

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 お分かりいただけたでしょうか。ですから次「スイートルーム」を使うようなことがあれば、「せっかくスイートルームに泊まるんだから、一緒の夜を過ごそうZe」となる、ということですね。まあ、ホテルに泊まりに行くような仲なら、その関係はお察し…というところでしょう。

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 こんな話はいいとして、この " suite " という単語、みなさんご存じのあの単語と同じ語源なんですけども、わかるでしょうか。

なんと、" suit " と同じ語源なのです!!

 「いや、なんじゃいその単語」と思う方もいらっしゃると思いますが、要は「スーツ」です。会社員とかが着る、あの「スーツ」。まあ原義としては「上下一体となった衣服」という意味らしいですけども、まあ普通スーツのジャケットを上に着て、下はジーンズとかスウェットとかいう人はいませんよね。なもんですから、ぜひ今度スイートルームに入る機会があったら「これはスーツと同じ語源なのかぁ」なんてことを思ったり(?)してくれると嬉しい限りであります。

 んで、この話の続きで、みなさんご存じ冬のオリンピックの種目「パシュート」の綴りが " pursuit " で、これと関係があって、この前にくっついてる " pur- " っていうのは「前へ」っていう意味を表す接頭辞で、「グリムの法則」っていう僕が知ったときまじで感動して予備校の授業中にリアルに涙しそうになった法則があるんですけども今日はここまで。

 「グリムの法則」の話はいつかしたいなぁ。なんてことを思いながら、いつか記事を書くために情報収集を進めていこうと思います。それではまた。

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