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新たな出会いを求めて

だいぶ中略ではあるが、同じく中国出身の彼氏と別れてから結構経つ。その間継続しして心のどこかで彼氏ほしいな~とは思ってはいた。しかし、修士2年になったこともあり、主に時間の理由で一年前のように毎週少なくとも一人とアポをこなすように精力的に活動できなくなっていた。また、暖かい時期であったというのも大きい。世の中の多くの女性がそうであるように、私も人肌恋しくなる晩秋から焦りが少しずつ大きくなる。クリスマス、バレンタインで相手がいるのといないのとでは、楽しみ方に雲泥の差があると感じるからである。

幸いなことにわが親族の間で、私のことはまだ誰も問題視していない。今年30と31歳になる従妹が私の風よけとして立ちふさがってくれている。父方と母方一人づつであるが、両方とも特に祖母が大焦りしている。母方の未婚である従妹はカナダにいるため、祖母も紹介したくても知り合いもいない状況だ。たまたま、私の両親には息子が米国で働いている友達がおり、その家族の息子と私の従妹を合わせる試みが2回ほど行われてきた。なぜ2回なのかというと、一回目で私の従妹は相手方の男の子を気に入らなかったのか、その回は従妹から断る形で失敗となった。しかし、その従妹の母(私の叔母)はその後も娘にご縁がないことにやきもきし、母に再度二人を合わせるセッティングをお願いしたのだ。そのお願いを聞いた当初、母は多少複雑そうな顔をしていた。相手を断っておいて、もう一度時間をもらうのなんて虫が良すぎるのではないか?という思いと、それをお願いする私の面子問題も考えてよね、といったところだろうか。母によると、そのアメリカにいる友達の息子は写真を見る限り、だいぶやせ型でありさらに頭頂部も寂しくなりかけているとのことで、万人受けする外見ではない。また、母方の従妹は現在カナダで働いているものの、中国で育ってきた女の子である。これの何が問題化というと、中国ではいまだに恋愛において、男性が積極的に女性を追う、という文化である。女の子の方はいやよ嫌よも好きなうち、といったところの態度だろう。しかし、両親の友達の息子は、中国語は話せるものの、幼少期から日本で育ち、日本の文化により親しんでいる。二人とも自分の殻を破らない限り交際にたどり着くのは難しいのではないか、というのが私の率直な考えである。

父方の従妹は、彼の両親(私の叔父と叔母)が日本にきたての頃、数年間父方の祖父母と生活をしていた。日本に渡ってから中国語を継続して話さなかったため、今ではその祖父母と会話することも通訳なしには不可能になってしまったが、特に祖母にとっては、4人いる孫の中で最もかわいい一人なのだろう。叔母にそのかわいい孫に彼女ができたかことあるごとに聞くのでは足りないのか、私の母にもちょくちょく様子を聞いている。結局その催促にプレッシャーを感じたからなのかどうなのか真相は定かではないが、叔母の大学同窓会が主催するOBOGアンドそのご子息向けの出会い系サークルにその従兄弟を参加させようか、という運びになった。叔母に私を誘う意図があったのかわからないが、私の母にもその話をしてくれた。そして一連の流れを母から聞いた私が、私も私もとしゃしゃりでたため、叔母も快く彼女の親戚としてサークルの幹事に紹介してくれる運びとなったのだ。

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