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ついにコロナに感染した①

2020年から世界で猛威を振るい、変異株が出るたびに大々的にニュースで取り上げられた新型コロナウイルス。2023年の9月、とうとう私も感染した。

感染経路は明確で、所内で順を追うように3人が感染。私が4人目だった。
最初に感染したのは、事務の同期。どうやら週末に花火大会に行っていたらしく、そこでウイルスを貰ってきたみたいだった。
同期は会社の規定通り、解熱してから3日間は在宅ワークをしていた。その後事務所に来ることになったのだが、実はその時彼はまだ咳が治っておらず、ゴホゴホしている状態であった。
同期が出社するようになった次の週明け、所内の監理技術者(以前の記事で書いたIさん)が重度の体調不良で休む旨Wowで共有される。
実際その時はまだ所内でそれほどの緊張感はなかったと思う。ただここから雪崩のように感染者が増える。
Iさんが休み始めた日、もう1人の事務のNさんも喉の痛み、微熱を訴え、水曜日にはコロナだと診断。設備担当の所員も同日の午後から38℃を超える発熱で早退し、診察を受けたところインフルエンザだと診断。
元々小さい現場で所員が事務方図面家合わせても10人しかいない中、3人がダウン。
必然的に残った私たちは仕事の皺寄せをくらい、一日中現場を駆けずり回り、また夜は残業をするはめになっていた。

そんな最悪な雰囲気の中、私もとうとう木曜日の午後あまりの寒気と微熱、頭痛から午後休を貰い病院に行った。
病院ではまず受付に行ったら、発熱外来に行くよう言われた。市立総合病院だったため、院内での感染を徹底的に防ぐためだろう。
発熱外来は、エントランスがそもそも違い、専用の通行口から入ると中は4つの個室に別れていた。
個室の中にはソファーと問診票だけ置かれており、それを記入して待ってろ、という病院のスタイルだった。
20分ほど過ぎると、全身を保護衣に包まれた看護師さんらしき人が個室に来てくれた。
問診票を見ながら状況の聞き取り、検温、同時に血圧や血中酸素濃度の計測も行った。「コロナの検査してほしいです」と私が言うと、二つ返事で検査を行なってくれた。
私は病院でコロナの検査をしたのは初めてだったため、不思議に感じたことがある。それは鼻から検体を採取するキットが市販のそれと殆ど一緒だったことだ。
私のイメージでは病院で使うものだったらもっと洗練されているべき、という思い込みがあった。
自分で鼻から検体を採取する試みは何度も経験があるが、やはりプロ。私が怖くていつも手前で止めてしまうところを、痛いところを狙ってグリグリ。
検体採取が終わると、車で待つように言われ、個室を追い出された。
そこからが長かった。

事前に番号を伝えていた私のスマホに着信が来たのはおよそ1時間半後。先生から、コロナの検査で陰性だったとの旨を伝えられて、さらに車で薬が届くのを待てと言われた。
こんなにも待たせて対面で問診もしないのかと虚しくなった。
その日はお薬を貰った後所長に電話で陰性の結果を伝え、その後は帰宅。
特に重症だと感じなかったこともあり、帰宅後もすぐに寝ずに足場の資材数量拾いなどをしていた。

なんかおかしい、と感じたのはその晩だった。
まず最初に目を覚ました時、外がまだ真っ暗なことに気がついた。実はまだ23時だった。普段私は一回寝ると朝日がさすまでぐっすりなのだ。
次にあまりに汗をかいてべとべとしている寝具に違和感。まずい、と慌てて体温を測ると38.6℃。かなりの高熱だ。
どちらにせよ夜に病院は開いていない。
汗を吸収できるように綿の長袖長ズボンに着替え、騙しまだまし眠りに着いた。
結局その晩は2時間おきに目が覚めるような状況で、次の朝私はありえないほどぐったりしていた。

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