【馬との会話】ひとつだけ確かなこと
馬と心を通い合わせるうえで、ひとつだけ確かなこと。
それは相互の信頼関係を築くには、時として人の「言葉」が邪魔になることがあるということ。
大いなる感動をしたときに、「言葉がない!」とか、
言葉にしたら感動が薄れてしまう!
よくあることです。(馬とのやり取りでは特に!)
そのくせ、その言葉は知っているのに、
決してそれを口にはしたくないことがあります。
自分の不安や焦り、未熟さと嫉妬…
けっして受け入れたくない、認めたくない言葉もあります。
自分に嘘をつくこと。(うわの空で、馬の心を感じられないときは、
だいたいこれ。)
人は、自分の心を言葉の中に巧みに隠したり、言葉に翻弄されることがあります。
言葉で、ことの本質をすり変えて、無理やり自分を正当化し、安心することさえします。
馬はそんな面倒くさいことはしません。
馬は人の言葉を理解しませんし、字も読めません。
自分をごまかしたりもしません。
ヒトの言葉には限界があり、
無理に言葉にしようとすると、本質が損なわれます。
ウマの言葉は、細大漏らさず、
ウマの心の動きとして、
つまり体の動きとして現れます。
そこに、人にたいする隠し事は一切ありません。
引用:ホースハーモニー読本(©株式会社葉山ハーモニーガーデン)
その馬の心の動き、ボディランゲージにヒトが気づかないときがあります。
自分の動きがぎこちなかったり、重い時もあります。
それは…
自分に、言葉で嘘をついているとき。
何かを言葉でごまかしているとき。
ある言葉から目を背けているとき。
ある言葉に後ろめたさを感じているとき。
馬はヒトの嘘を100%見抜いて、その上で人を受け入れています。
ヒトの嘘も、見栄も、
弱さも、怠惰も、
すべて受け入れてくれて、
そして、いつもやさしく迎えてくれる…
励ましてくれる…
言葉がいらない関係…
あ、馬に会いたくなってきた。
一例として、上の写真のように、ヒトの心と体が一致して、静かな状態にある時、ウマは頭を下げ、このような表情をして、そのヒトのところへやって来て、甘えていきます。
馬に訊いてみよう!目次はこちら。
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