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今は無き、名画座の時代・・・

今のシネマ・コンプレックスが悪い・・というわけではないが、その昔の映画館というのは自由で、何というかムードがあってよかったですね。

東京に住んでいた時代、「そう言えば、あの映画を久しぶりに観てみたい!」と思うと、無数にあるリバイバル館(名画座)のどこかでやっていたものですが・・・。現在では10館前後しか残っていないようですね・・・

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長崎にもそんなリバイバル館がありました。
↓ これは長崎駅の地下にあった「ニュース劇場」のチラシです。ニュース映画ばかりをやっていたわけではなく、ロードショーが終わった後のリバイバル作品を上映していました。昔は映画の途中でも構わず入ってましたので、列車の待ち時間に余裕のある人には重宝したかもしれませんね。

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これは梅ヶ崎にあった「新世界劇場」のもの。「25のスピーカーが唸る!!」というフレーズがいいですね!それと、毎週土曜はオールナイトとなっています。

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確かその「新世界」の横にあった「ながさき名画座」。夏休みの時期なので、子ども向け映画2本立てのようです・・・

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これは比較的新しい「ステラ座」のものですが、今はそのステラ座もありません。ステラ座にあったステンド・グラスだけが、ココ・ウォークの中の「TOHOシネマズ」のロビーに移されています。

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町に彩りを添えていた映画ポスターや看板というものも、見なくなってしまいました。

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小学生の頃、親から「有無を言わさず!?」連れていかれた、リバイバルの「サウンド・オブ・ミュージック」は強烈なインパクトがありました。自分の中では、いまだにこの作品を越える作品に出会っていない気がしています・・・

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東京で独身時代、勤めていた会社を辞めていた時期があったのですが、お金が無いので自転車で名画座に行ってました。
「セントエルモスファイヤー」は早稲田にあった名画座で観たのですが、その時のちょっと寂しい感じは今も記憶の中に残っています。

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リバイバルではないですが、子どもの頃、よく行った「東宝チャンピオンまつり」。他に東映のもあったと思います。
飲食物の持ち込みは当たり前だったので、パンや牛乳を持って一日中、館内にいたものでした。何回観ても怒られなかったですし・・・

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路面電車の向こうに見える白い建物は、幼い頃住んでいた長崎市住吉にあった「公楽劇場」です。普段はポルノ専門なのですが、夏休みなどになると、マンガ映画をやってくれ、多くの子どもたちであふれました。
古き良き時代です・・・

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映画「男はつらいよ」の中で、映画館で映画を観た寅さんが、見終わった後、切符売りのお婆さんに「良かったよ」と声をかけると、お婆さんが「そう、よかったね・・・」と返すシーンがあります。
そういう風情が妙に懐かしかったりします・・・・。

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