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これから就職を目指す高校生と保護者の方に一読してほしいこと

これから就職を目指す高校生と保護者の方に一読してほしいこと。

特に高校(中学)卒業後、地元企業に就職を考えておられる人には、特に読んでほしいことです。

ネットや情報誌などで『 急募! 』と書かれた求人情報を見たことがあると思います。
また、『 毎年、高校などに新卒者の募集をかけてくる 』地元企業。

これらには、注意が必要です。

これらの企業の多くは、全国の県が発注している「業務委託事業」を取りたい一心で無茶な安値で入札している場合が多いからです。

「入札制度」をご存じの方ならわかると思いますが、入札は、「最も安い工賃(値段)を提示した会社が落札します。
まともな額で入札していた場合、まったく「業務委託」という「餌」にありつけず、たちまち「食い上げ」になってしまうのです。

だから、無茶覚悟で人的・物的見通しの立たないまま入札し、落札こそしたもの、元から「赤字すれすれ」みたいな額ですから、その元で就業する者の賃金を安く買いたたくしか生存の道は無く、当然就労者への待遇も良くなるはずが無いのです。
従って、さっさと見切りをつけて辞める者が多く、最初に述べたような「社員急募!」「従業員急募!」「毎年、地元の実業系高校に求人」という自転車操業になってしまうというわけです。

しかも、会社にとって「どんなに意欲的に頑張っても」報酬額は先に決まってしまっていますから、「頑張れば頑張るほど利益は下がってしまう」ことになります。
これでは、経営者のモチベーションが上がるはずもなく、連鎖的に「モチベーションが低い職場」成り果て、結果的に「希望を胸に入社した多くの若者が数年(或いは数か月)以内に離職する」という悪循環を発生させているのです。

今、入札制度を閲覧することが可能な時代となっています。
どのような会社がどのような事業に、どれくらいの価格で入札して落札しているかは、誰でも閲覧することができます。

また、企業がどのような相手と取引をしているかもわかります。

「業種」や「給料などの勤務条件」「福利厚生」「口コミ」だけではなく、こうした会社の裏側の「素顔」を伺い知ることも、とても大切なことだと言えます。

人生80年。還暦を迎えても、まだまだ年金も出ない、この時代。
大切な自分の人生の為に、かけがえのないご子息の為に、多少でもご参考となれば、幸いです。



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