「お先にどうぞ!^^」と譲る笑顔は、「一生もの」なのである
それは、私が小学校の高学年の頃である。
京都を親と一緒に旅行していた時のこと。
どこのお寺だったかは、忘れてしまったけど、或る小さなお寺を拝観しようと、チケット売り場に向かって歩いて行ったとこと、窓口には一人の外国人女性がいてチケットを買おうとしていた。
しかし、旅先でよくお金のことがわからなかったのか、ハンドバッグの中をのぞいていた。
少し時間がかかりそうであった。
しかし、私たち親子に気付くと、私たちに向かってにっころと微笑み、「お先にどうぞ!」というように、手のひらを横にして合図をしてくれた。
もちろんその女性は、どこの誰かもわからないし、そんなことは一切覚えてはいないだろう。
しかし、私は何十年も経った今でも、その女性の笑顔と仕草をはっきりと思い出すことができる。
ほんの少しの思いやりと気遣い。
しかし、それは「一生もの」なのである。
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